2025年の日本の対内直接投資、グループ内取引増で前年比約3倍に
(日本)
イノベーション部戦略企画課
2026年02月16日
日本の財務省は2026年2月9日、2025年の国際収支統計の速報値
を発表した。日本の2025年の対内直接投資額
(ネット、フロー)は7兆1,827億円となり、2024年(2兆4,930億円、注1)から約3倍と大幅増となった。現在の統計基準を使用し始めた2014年以降で過去最高額となった。
資本形態別(ネット)にみると、株式資本および収益の再投資は前年からほぼ横ばいとなっている一方、負債性資本(注2)の額が約30倍と大きく増加したことが全体を引き上げる要因となった(添付資料図1参照)。企業グループ間でのファイナンスによる資金流入が大幅に増加したとみられる。
国・地域別(注3)にみると、2024年に大幅な引き揚げ超過を記録した北米が一転、1兆8,696億円の流入超過となった(添付資料図2参照)。中でも米国は、2024年のマイナス1兆6,000億円の引き揚げ超過から2兆2,000億円となり、2014年以降で過去最高額を記録した。地域別で最大の欧州(2兆9,000億円)の中では、同じく2024年に引き揚げ超過(マイナス1,678億円)だった英国が9,563億円と流入超過に転じて、国別では米国に次ぎ2位となった。国別で3位はシンガポール(9,506億円)、4位はスイス(9,443億円)だった。欧州の約3割を占めるEUは前年比34.0%減の1兆108億円に減少した。そのほか、大洋州ではオーストラリアが2024年から一転して引き揚げ超過(2024年の3,276億円から2025年はマイナス1,417億円)となったほか、アジアでは伸び率でインドの著増(2024年の8,000万円から2025年は25億円)が目立った。
(注1)2024年の対日直接投資の動向については「ジェトロ対日直接投資2025」
(4.9MB)参照。
(注2)負債性資本とは、直接投資関係にある当事者間の資金貸借や、債券の取得処分を指す。
(注3)対象国・地域は33ヵ国・地域。
(谷口嘉那子)
(日本)
ビジネス短信 b4990a5f472d141b






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