エジプトでプラスチック関連展示会「PLASTEX」開催

(エジプト、中国、インド、トルコ、アラブ首長国連邦、イタリア、ドイツ、日本)

調査部中東アフリカ課

2026年02月13日

エジプト・カイロで1912日、中東・アフリカ地域最大級のプラスチック関連製品展示会「PLASTEX外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます 2026」が開催された。出品分野は、プラスチック・ゴム製品の原材料や最終製品、加工機械および設備、プラスチックのリサイクル技術など多岐にわたる。主催者によれば、60以上の国から500以上の企業が出展し、来場者数は32,000人を超えた。

国別では、前回と同様、中国が最大のパビリオンを展開し、包装や建設、自動車やリサイクルなどの分野で、200以上の企業が出展した。インドからも約50社が出展したほか、近隣国からはトルコやアラブ首長国連邦(UAE)の企業が目立った。欧州からは、エジプトの最大の輸出相手国(2024年時点、全品目合計)であるイタリアが、業界団体が取りまとめる独自のパビリオンを設け、工場機械など自国の先端技術をアピールしたほか、ドイツの企業も10社以上出展していた。

写真 中国のナショナルパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

中国のナショナルパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

写真 イタリアのナショナルパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

イタリアのナショナルパビリオンの様子(ジェトロ撮影)

日本からは松井製作所(本社:大阪府大阪市)が、プラスチック成型加工業向け周辺機器・合理化機器の販路拡大を目指して出展した。今回の出展は、2024年の初出展に続き2回目となった。同社ドイツ駐在員事務所次長の山下拓馬氏は、今回の展示会について、「出展企業のうち中国の存在感が非常に大きく、エジプト企業とパートナーを組む力も強いと感じる」とし、「インドやトルコの出展企業も増えているが、比較して日本企業の出展は当社のみ」と語った。自社としては現地企業の工場視察に向けた具体的な調整が進むなど一定の成果はあったとしつつも、「エジプトのプラスチック製造業は、現時点で品質向上への意識が十分に及んでおらず、周辺機器の販売拡大には困難もある。エジプト企業が自動車や医療用品に求められるような高品質の製品を生産できるようになるにしたがって、日本企業の商機がより増えるかもしれない」とした。

写真 松井製作所のブースの様子(松井製作所提供)

松井製作所のブースの様子(松井製作所提供)

プラスチックの一次加工原料品(注)はエジプトの主要貿易品目だ。2024年時点で、品目別の貿易額において輸出は16億1,400万ドルで6位、輸入では34億1,100万ドルで5位となっている。本展示会はエジプトにおいて隔年で開催されており、次回の開催は2028年1月9~12日の予定。

(注)ペレット、粉末、フレークなどの加工前段階のプラスチック原料。

(波多野瞭平、久保田夏帆、宮島菫、塩川裕子)

(エジプト、中国、インド、トルコ、アラブ首長国連邦、イタリア、ドイツ、日本)

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