極東開発工業の子会社サトラック、チェンナイ新工場が稼働、月産1,200台体制へ

(インド)

チェンナイ発

2026年02月27日

日本の極東開発工業の100%子会社で、インド大手トレーラー・トラック車体メーカーのサトラック・エンジニアリング(Satrac Engineering)は、インド南部チェンナイ近郊に、25億ルピー(約42億5,000万円、1ルピー=約1.7円)を投じ、新たな製造施設を開設し操業を始めた(「ヒンドゥスタン・ビジネスライン」紙2月18日付)。

新工場はトラック専用の荷台(ロードボディ)を生産し、月産800台の生産能力を持つ。今後、さらに7億~8億ルピーを追加投資し、月産1,200台まで拡大する予定。納品先は、ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークル、地場のタタ・モーターズ、アショク・レイランド、アイシャー・モーターズ、ボルボ・トラックスなど、いずれもチェンナイ近郊に生産拠点を持っている。これにより、インド国内での事業基盤をさらに強化し、商用車市場での存在感を高める狙いがある。

今回の開設に合わせて、同社はさらに2~3年おきに、インド東部のジャールカンド州ジャムシェドプール、西部のグジャラート州ガンディーダムおよびマハーラーシュトラ州プネに新工場を順次、展開していく計画を明らかにした。これにより、インドの主要産業回廊で供給体制を強化し、顧客対応の迅速化と市場浸透をめざす。同社によると、トラック・ダンプカー車体市場は約3兆ルピー規模と推定され、インフラ整備や鉱業活動の拡大に伴い今後も需要が見込まれる。サトラックは、今後数年間で10%の市場シェア獲得を目標としている。

積極的な投資と拡張戦略により、サトラックはインド商用車市場での競争力を一層強化しようとしている。主要メーカーとの連携も進み、同社の成長はインドの物流やインフラ整備を支える重要な役割を果たすことが期待される。

(藤井芳彦)

(インド)

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