1月の貿易赤字は約347億ドルに拡大、金などの輸入が増加
(インド)
ムンバイ発
2026年02月18日
インド商工省(MoCI)が2月16日に発表した「貿易統計(速報値)」
によると、2026年1月の貿易収支(サービスを除く)は約346億8,000万ドルの赤字だった(添付資料図参照)。輸出額は365億5,889万ドル、輸入額は712億3,679万ドルとなり、金の大幅な輸入増加などを背景に赤字幅が拡大した。輸入相手国別では、ロシアからの輸入が28億6,226万ドルとなり、前年同月(48億863万ドル)から大きく減少(40.5%減)した。
輸出額の内訳をみると、金額の大きいエンジニアリング製品が104億180万ドル(前年同月比10.4%増)、石油製品37億7,480万ドル(8.6%増)、電子製品41億1,156万ドル(0.3%増)、医薬品26億1,529万ドル(1.0%増)などが増加した。一方、宝石類23億999万ドル(23.0%減)、有機・無機化学製品23億4,294万ドル(0.2%減)などは減少した。
輸入に関しては、金120億7,056万ドル(前年同月比約4.5倍)、電子製品101億9,805万ドル(9.1%増)、電気・一般機械54億1,075万ドル(14.9%増)、非鉄金属25億6,280万ドル(32.5%増)などが増加した。一方で、石油製品・原油134億748万ドル(0.2%減)、輸送機器29億3,243万ドル(5.3%減)などは減少した。
地場格付け会社ICRAのチーフエコノミストのアディティ・ナヤル氏は「金の輸入が主因で、2025年1月の27億ドルから2026年1月には121億ドルに急増したことが全体を押し上げた」と指摘した。また、政策系シンクタンクであるグローバル・トレード・リサーチ・イニシアチブの創設者アジェイ・スリバスタバ氏は、「輸出の落ち込みは世界的な減速ではなく、主として米国市場に集中している」「関税障壁が輸出減速の要因となっている一方、輸出企業は最大の単一市場である米国以外への分散を慎重に進め始めている」と述べた(「ビジネス・スタンダード」紙2026年2月17日)。
(篠田正大)
(インド)
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