ASEAN、2026年の経済戦略を策定、3月の経済大臣会合に提出
(タイ、ASEAN)
バンコク発
2026年02月12日
タイ商務省・貿易交渉局(DTN)は1月28日、第57回ASEAN経済大臣会合に向けた高級経済実務者会合(SEOM)に参加したと報告
した。
SEOM会合は、2026年のASEAN議長国であるフィリピンのボホール島で、1月19日から25日にかけて開催された。同会合では、ASEANを世界第4位の経済圏とすることを目標にアクションプランが議論され、5つの戦略を策定した。同戦略は、2026年3月に開催予定のASEAN経済大臣会合で提案される予定。5つの戦略は次のとおり。
- 貿易・投資のシームレスな域内統合の深化:特に食品やエネルギー、重要鉱物、半導体といった潜在産業のサプライチェーン統合に重点を置く。
- デジタル市場の発展:ASEANデジタル経済枠組み協定(DEFA)の締結・署名を通じて、世界最大のデジタル経済圏となる道を開く。
- 中小零細企業(MSME)の能力強化:さまざまな支援を提供する拠点として「MSMEのためのASEANセンター・フォー・エクセレンス(COE)」を設立する。
- グリーン経済と環境配慮への移行を加速させる。
- クリエーティブ経済の推進:長期的な付加価値向上が期待されるクリエーティブ経済に関して、「ASEAN・COE」を設立する。
このうち、貿易では、ASEANカナダFTAおよびASEANインド物品貿易協定(AITIGA)改定の交渉を年内に完了させることを目指す。同会議では、カナダとの交渉について、物品およびサービスの市場アクセス交渉を含む残り10条を確定させる意向が示された。一方、AITIGA(進捗率44.8%)は、今後の交渉会合で、どの市場を、どこまで、いつ開放するかなど、具体的なリスト(オファー)の提示ができるよう取り組む方針を示した。さらに、湾岸協力会議(GCC)とのFTA締結に向けた実現可能性調査の実施準備を進めているとした。
(藪恭兵、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、ASEAN)
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