オランダ、水素ハブ整備に向けた支援制度について意見公募を実施
(オランダ)
アムステルダム発
2026年02月03日
オランダ政府が支援する官民連携プログラムであるGroenvermogenNLは、オランダ企業庁(RVO)および気候・グリーン成長省の主導の下、水素ハブ(hydrogen hubs)を対象とした新たな補助制度の導入に向けた制度設計に関する意見公募を2025年12月23日~2026年1月30日に行った。同制度は、水素を用いた脱炭素化を目指す企業を対象とし、国家水素ネットワークへの接続が未整備な場合でも支援を行うとしている。支援対象は、水素の製造に加え、輸送、貯蔵、利用を一体的に行う水素ハブで、ハブの容量〔最大15メガワット(MW)〕、立地、利用者の種類などについて要件を定めるとしている。意見公募の結果を踏まえて、補助制度の制度設計を進める。
なお、本制度は「再生可能エネルギー(再エネ)を利用した電解槽による水素製造のためのスケールアップ補助金(OWE)」を基礎としており、OWEは電解槽による再エネ由来の水素の生産を対象に、電解設備への投資費用および水素生産コストの一部を補助する制度として、オランダ企業庁(RVO)が所管している(2024年5月2日記事参照)。
水素供給網および需要喚起のための制度整備も進む
こうした制度面の動きと並行して、現場では水素供給網の具体化に向けた取り組みも進められている。ロッテルダム港湾局は2025年11月11日~2026年1月16日、水素および水素キャリア〔液体水素、アンモニア、液体有機水素キャリア(LOHC)〕の輸入・供給網構築に向け、民間事業者を対象とした意見公募を実施した。対象は、ロッテルダム港の水素(派生物含む)輸入ターミナルの開発や拡張を行う、もしくは検討している事業者で、開発には船舶による水素受入、貯蔵、変換、輸送といった工程を考慮するものとしている。提出された意見は、今後の事業スキーム検討やインフラ整備計画に反映されるとしている。
需要側の制度環境としては、オランダ政府は2024年10~12月に、EUの改正再生可能エネルギー指令(RED III)に基づき、産業分野の水素利用者に対して非バイオ由来の再生可能燃料(RFNBO)の利用義務割合を毎年定める年次義務制度を盛り込んだ法案について意見公募を行った。この結果を踏まえ、政府は、当該年次義務制度の2027年1月1日からの施行を目指すとしている。
(奥井浩平)
(オランダ)
ビジネス短信 93b174727591f385




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