トヨタ、サウジアラビアで水素自動車の実証イベント開催

(サウジアラビア、日本)

リヤド発

2026年02月20日

トヨタ自動車、豊田通商、東京大学、プリンセス・ノーラ・ビント・アブドゥルラーマン大学(PNU)、サウジアラビア・エネルギー省およびアブドゥル・ラティフ・ジャミール・モーターズ(ALJ Motors)は12628日、PNUとエネルギー省が締結した「水素燃料電池モビリティ実証の実施・展開に関する覚書(MOU)」に基づき、首都リヤドのPNU内で、水素モビリティ実証プロジェクト()の第2フェーズのイベント外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを実施した。同イベント開会式には、森野泰成・駐サウジアラビア日本大使をはじめ、大学関係者、政府関係者、学生など約300人が参加した。

1フェーズの実証は20259月に行われ、水素・燃料電池(FC)自動車「MIRAI」を用いた実現可能性の検証および初期テストを実施。今回の第2段階は、その評価結果を踏まえ、拡張性や運用面での展開、大学環境における多用途での水素活用を検証した。

会場には、FC自動車MIRAIおよびその内部構造を見ることができるカットモデル、トヨタFC技術を活用したFCバス(Caetano H2.City Gold)、FCフォークリフト、水素を燃料とするFC発電機(GEH2)などが展示された。

写真 「MIRAI」のカットモデル前で説明を受ける参加者(ジェトロ撮影)

「MIRAI」のカットモデル前で説明を受ける参加者(ジェトロ撮影)

写真 水素発電機の展示(ジェトロ撮影)

水素発電機の展示(ジェトロ撮影)

また、MIRAIFCバスの試乗も行われたほか、東京大学とPNUが共同研究を進める高効率集光型太陽光発電設備など、大学内の関連設備も紹介された。

写真 大学内の太陽光発電設備(ジェトロ撮影)

大学内の太陽光発電設備(ジェトロ撮影)

トヨタ自動車中東駐在員室の武村信之所長は、「実践的な実証が水素の理解促進と次世代人材育成につながり、実環境での検証こそが革新を加速させる」と強調した。また、豊田通商サウジアラビアのサウド・アルスルタン副ゼネラルマネージャーは、「第2フェーズは水素モビリティの実用化とスケール化に向けた重要な節目であり、バスや定置型機器を含め対象を拡大した今回の取り組みは、サウジアラビアのエネルギー転換と持続可能性目標に寄与する」と述べた。

(注)2022年1月にエネルギー省がサウジアラビア国内の8つの関係機関と締結した、交通部門における水素の活用に関するMOUのうちの1つで、大学内での水素燃料電池車・バス含めた複数用途での水素の活用を検証するプロジェクト。

(長澤諒祐)

(サウジアラビア、日本)

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