食品ロス削減、代替食品、長期保存包装で海外フードテックスタートアップと日本企業の協業を神戸で促進

(日本、世界)

神戸発

2026年02月17日

ジェトロは2月3~6日、「Next Kitchen 2026」を兵庫県、神戸市と共同で実施した。同プログラムは、日本市場への進出に関心のある海外フードテックスタートアップと国内企業とのビジネスマッチング機会を創出する。植物や海藻由来の原料を用いた肉や牛乳の代替食品を開発する技術や、食品の長期常温保存を可能にする食品包装技術を持った企業など、世界9カ国から10社のフードテックスタートアップを招聘(しょうへい)した。

神戸市で2日間にわたって行われたビジネスマッチングでは、国内企業21社が参加し、スタートアップ企業との今後の協業連携を見据えた積極的な面談が行われた。参加した国内企業からは、「自社の商品力を上げ、市場での競争力を高められる技術を持つスタートアップと直接会うことができ、生産的な話し合いができた」との声があがった。また、スタートアップからも、「われわれがパートナーに求めていた技術をまさに持っている企業に会うことができた。将来的な日本での拠点設立も視野に、継続的に話し合いを続けていきたい」との声も聞かれた。

写真 海外スタートアップによるピッチの様子(ジェトロ撮影)

海外スタートアップによるピッチの様子(ジェトロ撮影)

2月4日には、「フードテックが拓く食の未来」をテーマにカンファレンスを実施し、フードテック動向に詳しい国内外の専門家による講演が行われた。気候変動や少子高齢化、物流問題など、さまざまな変化に直面する食品業界において、フードテックが持つ課題解決力や新たな価値創造の可能性が、最新の動向や成功事例を交えて紹介された。

Next Kitchenは、京阪神スタートアップ・エコシステムのグローバルゲートウェイとしての機能強化を目的に2022年度から始まったプログラムで、今年度で4回目を迎えた。兵庫・神戸地域には、数多くの食品関連企業が集積している。食品ロスや環境負荷削減の課題を抱える企業や、代替食品、新しい食品包装などの国内にはない発想や技術に関心を持つ企業も多い。兵庫・神戸地域は、今回の招聘事業を契機に、革新的な技術や製品を持つ海外フードテックスタートアップと日本企業との協業連携を促進させ、フードテック・エコシステムのさらなる発展を目指す。

(高橋美織)

(日本、世界)

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