2025年の山東省の経済規模は10兆元の大台を突破

(中国)

青島発

2026年02月09日

中国の山東省政府は1月23日、2025年の山東省の経済概況を発表した。山東省統計局によると、同省の2025年の域内総生産(GRP)は10兆3,197億元(約227兆334億円、1元=約22円)で前年比5.5%増だった(2024年は5.7%増、2025年1月27日記事参照)。山東省政府によると、同省は中国の省・直轄市・自治区の中で、広東省、江蘇省に続き、経済規模10兆元を超えた省になった。産業別では、第一次産業が4.0%増の6,775億元、第二次産業が5.0%増の4兆541億元、第三次産業が6.1%増の5兆5,881億元となった。

第二次産業については、一定規模以上の企業(注1)による工業生産増加額(付加価値ベース)は前年比7.6%増だった。企業属性別にみると、国有持ち株企業は3.7%増、株式制企業は8.1%増、外資および香港・マカオ・台湾投資企業は2.2%増、民営企業は7.3%増だった。産業別にみると、設備製造業の増加額は11.4%増となり、そのうち、自動車、鉄道船舶、電気機械などはそれぞれ16.5%、13.4%、12.5%増加した。

第三次産業については、2025年1~11月における一定規模以上のサービス業(注2)の営業収入は前年同期比6%増となった。業種別にみると、ハイエンドな生産性サービス業のうち、科学研究・技術サービス業の営業収入は8.4%増となり、一定規模以上のサービス業全体を2.4ポイント上回った。そのうち、研究・試験、専門技術サービス業、科学技術の普及・応用サービス業がそれぞれ4.8%、7.6%、20.7%伸びた。

消費(社会消費品小売総額)は前年比5.1%増の約4兆2,083億元だった。内訳をみると、飲食業は4,616億元、商品小売業は3兆7,467億元だった。インターネット販売については、一定額以上のインターネットでの実物商品小売額が17.4%増の2,418億元となった。

固定資産投資は前年比8.6%減となった。産業別にみると、第一次産業は1.2%減、第二次産業は3.4%増、第三次産業は17.8%減だった。工業投資は3.5%伸びており、そのうち、電気機械・機材製造、自動車製造、一般機械製造がそれぞれ22.8%、23.7%、27.7%の増加と2桁以上の伸びを示した。

消費者物価指数(CPI)は前年比0.1%下落した。カテゴリー別にみると、食品・たばこ・酒は1.1%下落、衣類は1.0%上昇、住宅は0.3%下落、生活用品・サービスは1.1%上昇、交通・通信は2.5%下落、教育・文化・娯楽は1.2%上昇、医療保健は0.4%上昇、その他は11.2%上昇だった。それに対して、生産者物価指数(PPI)は前年比2.5%下落し、仕入れ価格は2.2%下落した。

住民1人当たり可処分所得は名目で5.0%増の4万4,180元となり、居住地別にみると、都市住民は4.4%増の5万6,444元、農村住民は5.4%増の2万6,613元となった。全省の新規就業者数は約125万人だった。

(注1)当該年の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(注2)年間営業収入が2,000万元以上の運輸・倉庫・郵便業、情報伝送・ソフトウエア・情報技術サービス業、水利・環境・公共施設管理業など。

(朱秀霞)

(中国)

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