2025年第4四半期のGDP成長率は前年同期比6.3%、通年では5.2%、堅調な内需が牽引
(マレーシア)
クアラルンプール発
2026年02月25日
マレーシア中央銀行(以下、中銀)と統計局は2月13日、2025年第4四半期(10~12月)の実質GDPが、統計局が1月16日に公表した事前推計(1月16日統計局発表
)の5.7%を上回り、前年同期比6.3%増となったと発表した。中銀は、堅調な内需が背景にあると説明した。
需要項目別にみると、内需は6.6%増と引き続き好調だった。うちGDPの6割弱を占める個人消費は、好調な労働市場と政策支援を背景に5.3%増となった。また、民間投資は9.2%増、政府消費は8.0%増、公共投資は9.5%増だった。一方、輸入は7.9%増と拡大し、輸出の伸び率(3.9%)を上回ったため、純輸出はマイナス45.8%となった(添付資料表1および図参照)。
産業別では、主要産業が軒並みプラス成長となった(添付資料表2参照)。うち農業は、洪水の影響が緩和しパーム油生産が増加したことで、5.4%の伸びを示した。製造業は6.1% 増と成長が加速した一方、原油・ガス生産の減速により鉱業・採石業は 2.0%増にとどまり、伸び率は鈍化した。また、建設業とサービス業はそれぞれ11.0%増、6.3%増と、依然として好調だった。
2026年は「ビジット・マレーシア」を追い風に成長持続
2025年通年の実質GDP成長率は5.2%となり、2026年国家予算案発表時に提示した4.0~4.8%の見通しおよびGDP推計(速報値)の4.9%を上回った。中銀は、堅調な内需および輸出を背景に、こうした成長の勢いは2026年も続くとの楽観的な見通しを示した。特に、マレーシアは2026年に「ビジット・マレーシア」と銘打った観光年を迎えることから、観光活動の拡大が成長を下支えするとの期待も高まっている。
なお、2025年の総合インフレ率と、物価変動の激しい食料品やエネルギーを除いたコアインフレ率はそれぞれ1.4%、2.0%となった。2026年の見通しについて、中銀のアブドゥル・ラシード・ガフォール総裁は、国際商品市況の落ち着きなどによる世界的な価格上昇圧力の緩和や、過度な内需押し上げ要因の不在により、インフレ率は依然として管理可能な範囲内にとどまると予測した。
(戴可炘)
(マレーシア)
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