米主要港、12月の小売業者向け輸入コンテナ量は前月比1.7%減、2026年上半期も減少続く見通し

(米国)

ニューヨーク発

2026年02月16日

全米小売業協会(NRF)と物流コンサルタント会社のハケット・アソシエイツが発表した「グローバル・ポート・トラッカー報告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(2026年2月9日)」によると、2025年12月の米国小売業者向けの主要輸入港(注1)の輸入コンテナ量は、前月比1.7%減、前年同月比6.6%減の199万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算、添付資料図参照)となった(注2)。これにより、2025年通年の輸入総量は前年比0.4%減の2,540万TEUとなった。

今後の見通しでは、2026年2月のアジアの旧正月前の一時的な取扱量の増加により、2026年1月は211万TEUと前月よりは増加するものの、前年同月比では5.2%減で、2月から4月にかけては低調に推移すると予想されている。2月は197万TEUと同3.1%減、3月は189万TEUと同12%減、4月は205万TEUと同7.1%減と見込んでいる。その後、5月は213万TEUと同9.3%増、6月は212万TEUと同8%増と前年比で大幅な増加に転じる見込みだ。前年同月比でみた場合の3月および4月の落ち込みと5月以降の増加は、2025年4月の「リベレーション・デー(解放の日、2025年4月3日記事参照)」前の駆け込み輸入の増加と、相互関税発表後の輸入量の急落を反映したもので、いずれも反動要因が大きく寄与している。2026年上半期を通じてみると、総輸入量は前年同期比2%減の1,227万TEUになると見込んでおり、輸入量は幾分弱めの基調となる。

ハケット・アソシエイツ創設者のベン・ハケット氏は、政権による予測不能な関税政策が「貿易関係における世界的な変化」をもたらし、輸入量に影響を与えていると述べた。さらに、2025年の政府閉鎖の影響で、最新の政府データを入手するのが依然として困難な状況だと付け加えた。同氏は「2025年のコンテナ輸入量は2024年比でほぼ横ばいで推移した後、2026年前半には減少に転じ、その傾向は長期化する」と見込んでいる。

NRFのジョナサン・ゴールド氏は、現在、裁判所や議会で議論されている関税が、輸入量に顕著な影響を与えていると指摘した。同氏は、現在の状況がサプライチェーンの確実性や企業の事業計画、さらには消費者の購買力を支えるための「明確で予測可能な通商政策」の必要性を浮き彫りにしていると強調した。

(注1)主要輸入港は、米国西海岸のロサンゼルス/ロングビーチ、オークランド、シアトルおよびタコマ、東海岸のニューヨーク/ニュージャージー、バージニア、チャールストン、サバンナ、エバーグレーズ、マイアミおよびジャクソンビル、メキシコ湾岸のヒューストンの各港を指す。ただし、今回の集計にヒューストン港とチャールストン港のデータは反映されていない。

(注2)発表されている貨物量のTEUと前年同月比の数値は端数処理の関係で一致しない場合がある。

(樫葉さくら)

(米国)

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