ノキアがチェンナイで研究開発拠点を正式始動

(インド、フィンランド)

チェンナイ発

2026年02月18日

フィンランドの通信機器製造大手ノキアは2月6日、インド南部チェンナイで研究開発施設の開所式を行い、正式に活動を開始した。チェンナイ市南部シルセリのタミル・ナドゥ(TN)州産業促進公社(SIPCOT)が運営するITパークに進出した。初期投資額は27億ルピー(45億9,000万円、1ルピー=約1.7円)で、今後さらに30億ルピーの投資を予定している。

今回活動を開始した研究開発施設は、同社が世界に持つ中で最大級となる研究開発拠点で、200人の高度人材の雇用が予定されている。TN州の投資誘致機関ガイダンスによると、ノキアはこの研究開発拠点でファイバー接続、人工知能(AI)による自動化、クラウドベースのネットワークコントローラーなど、次世代ブロードバンド技術開発を行う。

開所式に出席したTN州のT・R・B・ラジャア州工業相は、ノキアをはじめとした高度人材を採用する企業の誘致を進め、若い世代に高いレベルの雇用機会を創出したいと述べてノキアの研究施設の開所を歓迎し、TN州として今後も研究開発拠点やグローバル・ケイパビリティー・センター(GCC)(注)など高度人材の雇用を進める意向を表明した。

TN州は、国立インド工科大学マドラス校(IITM)や州立アンナ大学、私立ベロール大学など高い教育レベルを有する大学が多く、インド教育省が発表する大学ランキング(NIRF2025)における上位100校に入る大学17校を有し州別で第1位となっている。産業界からの評価も高く、TN州への企業誘致の強みとなっている。

日本企業では、直近では、神戸製鋼所(機械事業部門)が2025年1月に、自動車部品大手のミツバが2025年11月に研究開発拠点の設置を発表している。

写真 開所式の様子(ガイダンス・タミル・ナドゥ提供)

開所式の様子(ガイダンス・タミル・ナドゥ提供)

(注)グローバル・ケイパビリティー・センターとは、企業のITサービス、エンジニアリング、研究開発などの機能を担うグローバルな拠点を指す。

(白石薫)

(インド、フィンランド)

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