2025年の財政赤字はGDP比で2.92%、国家財政法の上限に迫る
(インドネシア)
ジャカルタ発
2026年02月27日
インドネシアのプルバヤ・ユディ・サデワ財務相は1月8日、国家予算(APBN)に関する記者会見で、2025年の政府歳出が3,451兆4,000億ルピア(約32兆980億円、1ルピア=約0.0093円)、歳入が2,756兆3,000億ルピアとなり、財政赤字は695兆1,000億ルピア、GDP比で2.92%に達したと報告した(添付資料図参照)。これは、当初予算で見込んでいた2.53%、および半期報告見通しの2.78%を上回り、国家財政法(法律2003年第17号)で定められた上限3%に近い水準だ。
歳出は目標値の95.3%が執行された一方、歳入は91.7%(歳入に占める税収の割合は約80%)にとどまり、目標を下回った。歳入の未達が、赤字拡大の主要因となったとみられる。プルバヤ財務相は、財政赤字の削減を行わなかった理由について、経済が下降局面にあり、景気刺激策を実施する必要があったためと説明した(1月8日「テンポ」)。
インドネシアでは、1997年のアジア通貨危機を受け、2003年に財政赤字をGDP比3%以内に抑えることを定めた国家財政法を制定した。新型コロナ禍の2020年から2022年にかけては、法律代行政令2020年第1号(法律2020年第2号)により、時限的な措置として例外的に3%を超える財政赤字を認められた。この10年間では、コロナ禍の2020年と2021年の2年間を除き、財政赤字のGDP比は一貫して3%以内に収められてきた。
なお、2026年の歳出、歳入はそれぞれ3,842兆7,000億ルピア、3,153兆6,000億ルピアが見込まれており、財政赤字のGDP比は2.68%とされている(2025年9月23日付「財務省ホームページ」)。
(山田研司、デシー・トリスワティ)
(インドネシア)
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