JTインターナショナル、モロッコで新工場を正式稼働

(モロッコ)

ラバト発

2026年02月03日

JTインターナショナル(JTI)(注)は115日、モロッコ北部テトゥアンの工業エリア、テトゥアン・パークにおいて、新工場の開所式を実施し、操業を正式に開始外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

式典には、JTIグローバル・サプライチェーン担当シニア・バイスプレジデントのフィル・リビングストン氏、MENEAT(中東・近東・アフリカ・トルコ)地域プレジデントのジョン・フレダ氏、北・西アフリカ統括ゼネラルマネージャーのホセ・ルイス・アマドール氏、タンジェ・メッド・ゾーン(TMZ)マネージングディレクターのアーメド・ベニス氏、その他公的機関代表が参列したほか、中田昌宏駐モロッコ日本大使と、バレンティン・ツェルベガー駐モロッコ・スイス大使が出席した。

式典ではテープカットセレモニーが行われたほか、参加者に向けに一部製造工程と倉庫の見学ツアーが行われた。

写真 中田昌宏大使によるスピーチ(ジェトロ撮影)

中田昌宏大使によるスピーチ(ジェトロ撮影)

本工場は、モロッコ政府が掲げる2023年新投資憲章および2020年開始の輸入代替政策「Made in Morocco」の一環として、2024年1月に国家投資委員会の承認を得て建設が進められたもの。JTIは、当プロジェクトに9億3,000万モロッコ・ディルハム(約158億円、1ディルハム=約17円)以上を投資し、170人の新規雇用を創出する予定。2024年7月には着工式が行われた(2024年7月26日記事参照)。

新工場の初期生産能力は年間50億本で、まずは国内市場の需要への対応を目的とする。今後は、設備拡張を前提に、西アフリカ市場を中心とした輸出可能性についてモロッコ当局と協議を進めていく予定だという。最大で年間100億本規模への生産拡大も視野に入れており、モロッコの産業・物流ハブとしての潜在力をさらに引き出すことが期待されるとしている。

TMZマネージングディレクターのアーメド・ベニス氏は「タンジェ・メッド産業プラットフォームに進出した日本企業の成功例は、競争力・イノベーション・持続可能性を基盤とする当地域の産業エコシステムの魅力を示している」と述べ、今回のJTIの進出が産業の多様性をさらに高めると評価した。

本工場は18カ月未満で建設され、敷地面積は4.7ヘクタール、建築面積は1万8,000平方メートル。消費エネルギーの30%以上を太陽光発電で賄い、LED照明、雨水回収・再利用システム、照明・空調・暖房の自動管理システムなど、JTIおよびJTグループの厳格なサステナビリティ基準に沿った技術を導入しているという。

本工場の稼働により、JTIの製造拠点は世界37カ所へ拡大した。JTIは、世界の他拠点と同様の厳しい品質管理基準を導入し、製造工程全体で一貫した高品質を維持する方針で、信頼性の高い製品提供を継続していくとしている。

(注)JTIは、JTグループの一員として130以上の国・地域で製品を販売しており、WinstonおよびCamelといった世界的ブランドを所有。加熱式たばこなど低リスク製品(RRP)分野でも事業を展開している。スイス・ジュネーブに本社を構え、4万6,000人以上を雇用し、2025年には11年連続で「Global Top Employer」に選出された。JTIは2011年に北アフリカの統括拠点としてモロッコを選定し、2022年には西アフリカへ事業範囲を拡大。モロッコで販売されているブランドはCamel、Winston、Glamour、Monte Carlo、LD。

(鈴木優香)

(モロッコ)

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