遼寧省、吉林省、黒龍江省、中度以上の要介護高齢者向けに補助金支給

(中国)

大連発

2026年02月09日

中国の黒龍江省民政庁、遼寧省と吉林省の民政庁はそれぞれ1月12日、1月23日に、各省内の中度以上の要介護高齢者に対する介護サービス消費補助金の支給外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます関連措置の実施を公表した。同措置は、国の民政部・財政部「中度以上の要介護高齢者への介護サービス消費補助金支給項目の全面実施開始に関する通知」に基づき全国で実施されるもので、対象期間は2026年1月1日からの1年間となる。

補助対象者は各省内に居住し、かつ「高齢者能力評価基準」に基づき、中度・重度・完全要介護(注1)と判定された60歳以上の高齢者となっている。補助項目は在宅、コミュニティー(社区、注2)、施設の高齢者サービスで、うち在宅とコミュニティーの項目には食事、入浴、清掃、移動、通院の介助およびリハビリ、デイサービスなどが、施設の項目には30日間以上の長期入居サービスと30日間以内の短期入居サービスが含まれている。

補助方法については、「民政通」(注3)のアプリを通じて月に1回電子クーポンが配布される(有効期限は1カ月)。補助基準では、遼寧省と黒龍江省は施設とコミュニティーのサービス利用に対して1人当たり消費額の40%、在宅のサービス利用に対して1人当たり消費額の50%、最高800元(約1万7,600円、1元=約22円)まで補助する一方、吉林省は消費額の30%~50%を控除可能としている。なお、今回の補助金に対し、中央と地方政府は9対1の割合で支出を行う。

各省の高齢者関連統計をみると、2024年末までの遼寧省の60歳以上の人口は1,295万人で全省の31.2%、吉林省の60歳以上の人口は655万人で全省の28.3%を占め、全国平均(22.0%)をそれぞれ9.2ポイント、6.3ポイント上回った。また、黒龍江省の65歳以上の人口は588万人で、全省の19.4%を占め、全国平均(15.6%)を3.8ポイント上回った。

(注1)「高齢者能力評価基準」は、2022年12月30日に国家市場監督管理総局、国家標準化管理委員会によって公布された基準であり、同基準では、高齢者能力を能力健全、軽度要介護、中度要介護、重度要介護、完全要介護の5等級に分けている。

(注2)都市部において、郷級(街道)の下に位置する基礎的な住民自治組織。

(注3)2021年に、中国民政部が開設した民政関連行政サービスを一体的に提供するアプリ。

(李穎)

(中国)

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