シンガポール・エアショー開催期間中、GEエアロなど大型航空関連投資の発表相次ぐ

(シンガポール)

シンガポール発

2026年02月16日

米国の大手航空エンジンメーカー、GEエアロスペースは2月4日、シンガポールの航空団地セレタ・エアロスペース・パーク内にある同社修理施設の拡張式典を行った。同施設の拡張は、シンガポールにおける同社の整備・修理・オーバーホール(MRO)事業を拡大する投資計画(3億米ドル相当)の一環となる。

GEエアロスペースの施設拡張式典は、アジア最大級の航空・防衛関連の展示会「シンガポール・エアショー外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の開催期間中(2月3~8日)に行われた。同展示会の開催期間中には、GEエアロスペース以外にも、航空関連の大型投資計画の発表が相次いだ。例えば、米国大手の航空宇宙・防衛会社RTXは2月3日、シンガポール経済開発庁(EDB)と、次世代民間航空機を支えるため総額1億3,900米ドルを投資する覚書(MOU)に署名した。RTX傘下の航空エンジン会社プラット・アンド・ホイットニーと、航空機部品会社コリンズ・エアロスペースは、それぞれシンガポール国内のMRO機能を拡張する計画を明らかにした。また、同日、英国の航空機エンジン製造大手ロールス・ロイスと、その傘下のロールスロイス・ソリューションズ・アジアもEDBとMOUに署名し、航空分野での新たな成長機会をシンガポールで模索する方針を示した。同MOUの一環として、自律型人工知能(AI)の開発を含むAIのセンター・オブ・エクセレンス(CoE、注)のシンガポール設置の可能性を探るとしている。

ガン・キムヨン副首相兼貿易産業相は2月2日、ショー開幕前夜の演説で、航空と航空宇宙の両部門が「(同国の)双発の成長エンジン」と強調した。これらの部門は、ハブ空港であるチャンギ空港と、高度な製造・エンジニアリング能力に支えられていると述べた。さらに、「航空宇宙部門が2024年に、約20%と力強く成長した」と指摘した。

写真 シンガポール・エアショーでの戦闘機や航空機の展示スペース(ジェトロ撮影)

シンガポール・エアショーでの戦闘機や航空機の展示スペース(ジェトロ撮影)

同展示会は、シンガポールで隔年開催されており、2026年で10回目を迎えた。今回は約50カ国・地域から航空・防衛関連の企業や政府機関、団体など約1,000の出展があった。日本からは防衛装備庁がブースを設置したほか、IHI(本社:東京江東区)やAirKamuy(同:愛知県名古屋市)、三菱電機アジアなど14社が参加し、衛星やドローンなどの技術を紹介した。

(注)CoEとは、企業の部署の枠を超えて、専門人材を持つメンバーやノウハウを集約した組織を指す。

(本田智津絵)

(シンガポール)

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