青島市、車両の電動化・スマート化を推進、新エネルギー車生産台数が3.4倍に

(中国)

青島発

2026年02月12日

中国の山東省青島市工業情報化局は2月2日、2025年の同市の自動車製造業における一定規模以上の企業(注)の工業生産額(付加価値ベース)が前年比25.9%増加したと発表した。完成車および新エネルギー車(NEV)の生産台数と生産額が急速に伸び、生産台数は44.1%増の102万2,000台、生産額は26%増の1,005億8,000万元(約2兆2,128億円、1元=約22円)となった。うち、NEVの生産台数は前年の3.4倍となる42万2,000台に、生産額も2.2倍の362億7,000万元とそれぞれ大幅増になった。

青島市は2025年に「インテリジェント・コネクテッドカー(ICV)および新エネルギー自動車産業発展に関するアクションプラン(2025~2027年)」などを公表・実施し、固体電池、スマートコックピット、車両・道路・クラウド統合システムの3分野に注力することを示し、自動車産業の電動化、スマート化、インテリジェント・コネクテッド化への転換を後押しした。また、山東省は「山東省ICV道路試験およびデモンストレーション応用管理弁法(試行)」を発表した。高速道路、都市道路、特定区域などで自動運転機能のテストを実施したり、人員や貨物の輸送、特定シーンでの作業などの商業テスト運行を実施したりすることで、関連産業の規模拡大と商業化利用を推進している。

企業の関連投資も活発化している。青島市工業情報化局の発表によると、2025年に上汽通用五菱(SGMW)、奇瑞、一汽鍛造などの自動車・部品メーカーによる16件の大型プロジェクトが完成・稼働し、累計生産額は150億元超となった。うち、上汽通用五菱青島支社は、NEVの完成車から電池、電気駆動システムなどのコア部品に至るまでの産業チェーンを構築した(「青島日報」1月29日)。また、同じく青島市に所在する一汽大衆〔フォルクスワーゲン(VW)と第一汽車の合弁会社、FAW-Volkswagen〕華東基地では新型車のラインオフを行うとともに、ハイブリッド電池パックプロジェクトの生産および輸出に取り組んだ(同上)。

自動運転・無人運転の分野でも取り組みが進んだ。2025年に青島市は低速無人運転車両の道路試験のために83の道路を新たに開放した。現在までに同市では200超の道路が同試験に用いられており、累計で1,200台以上の低速無人運転車両が道路試験実施の承認を受けた。自動運転配車サービス分野では、百度傘下の自動運転プラットフォーム「蘿卜快跑(Apollo Go)」が青島市に会社を設立し、2026年2月に路上走行テストを開始した(「青島日報」2月2日)。

このほか、青島港では無人搬送車(AGV)、インテリジェントガイドビークル(IGV)、無人ダンプトラックなどのスマート車両が100台規模で導入されている。また、青島空港では民間空港として初めて無人運転車両のテスト基地を建設し、関連設備の導入審査や性能試験のためのプラットフォームを提供している(「青島日報」1月29日)。

(注)当該年の主な業務の売上高が2,000万元以上の工業企業。

(董玥涵)

(中国)

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