2025年ドイツ貿易統計、中国が再び最大の貿易相手国に、対米輸出は鈍化

(ドイツ、中国、米国)

ベルリン発

2026年02月27日

ドイツ連邦統計局は2月20日、2025年の貿易データを発表した(プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。国・地域別の輸出入の合計は、前年1位だった米国が2,405億ユーロで前年比5.0%の減少となり2位となった一方、前年2位だった中国が2.1%増加で2,518億ユーロとなり、2016年から2023年にかけて1位だった中国が再び首位に戻った。第3位はオランダで、輸出入の合計額は2,091億ユーロで3.3%増となった(添付資料表参照)。

2015年以降、ドイツにとって最大の輸入国は中国となっている。2025年の中国からの輸入額は1,706億ユーロで、ドイツの輸入の12.5%を占め、前年から8.8%増加した。一方、中国への輸出は813億ユーロで9.7%減少。輸入の増加と輸出の減少により、2025年の対中貿易の輸入超過額は224億ユーロ増加し、893億ユーロとなった。2025年の中国からの輸入について、データ処理装置・電気および光学製品が509億ユーロ(前年比4.9%増)で最も高い割合を占め、次いで電気機器が328億ユーロ(14.8%増)、機械が139億ユーロ(11.6%増)となった。

最大の輸出相手国は米国で、2015年以降1位となっている。対米輸出額は1,462億ユーロで前年比9.4%減少となった。自動車および自動車部品が17.8%減少と大幅減となったものの285億ユーロで最大の割合を占め、次いで医薬品が280億ユーロ(0.5%増)と続いた。輸出超過額は519億ユーロ(前年696億ユーロ)にとどまった。

2025年のドイツの輸出総額は1兆5,630億ユーロ(前年比0.9%増)、輸入総額は1兆3,625億ユーロ(4.3%増)となり、貿易収支は2,005億ユーロの貿易黒字となった。日本との貿易については、ドイツから日本への輸出が210億ユーロ(2.6%減)、日本からの輸入が221億ユーロ(2.3%減)で、ドイツの対日貿易は11億ユーロの貿易赤字だった。

ケルン経済研究所(IW)のユルゲン・マテス氏は中国との貿易状況について、国内メディアの取材に対し「中国ショック」と表現し、「中国からの輸入が大幅に増加するにつれて、中国製品による競争圧力もドイツ国内でさらに強まっている」と述べた。ドイツ商工会議所連合会(DIHK)のペーター・アドリアン会長は、フリードリヒ・メルツ首相が2月24~26日の中国訪問を適切なタイミングとコメント。貿易と投資における公平な競争条件の問題に加え、重要原材料の輸出制限についても議論すべきと指摘するとともに、メルツ首相訪中に期待を寄せた。

(中山裕貴)

(ドイツ、中国、米国)

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