リックス、ベンガルール工場で開所式典を開催
(インド、日本)
ベンガルール発
2026年02月10日
福岡県に本社を置くリックス(回転継手など製造・販売)は1月30日、インド南部ベンガルールの郊外でロータリージョイント(回転継手)とオイルスキマー(浮上油回収機)の製造工場の開所式典を開催した。ロータリージョイントとは、固定部と回転部をつなぎ、水、油、蒸気、エアーなどの流体を安全かつ安定して供給するための回転継手だ。流体の漏れを抑えながら回転軸へ供給できるため、工作機械、半導体装置、鉄鋼設備、タイヤ・ゴム、食品、紙・パルプなど、幅広い産業で必要とされる重要部品だ。また、オイルスキマーとは、水槽や工作機械のクーラント槽などに浮上した油(浮上油)を効率的に回収する装置だ。
今回立ち上げたベンガルール工場では、主にインド地場の工作機械メーカー向けにロータリージョイントとオイルスキマーを製造する予定だ。ロータリージョイントの主な競合相手としては米国、韓国、イタリア企業が中心だが、いずれもインド国内では製造していない。2018年にムンバイに設立した販売会社での同製品の売り上げが予想を上回るペースで伸びており、今回新たにインド国内に工場を設けることで、より迅速に顧客に販売できる体制を強化する。顧客の約8割は、地場系メーカーとなる見込みだ。
約2エーカー(約8,000平方メートル)の土地に建設された工場は、2025年10月に完成。2026年2月の生産開始を見据え、インドの製造現場で働くインド人スタッフを福岡工場に数カ月にわたり派遣し研修した。今回のベンガルール工場の立ち上げには、これら現地スタッフが大きな役割を果たしている。現時点では日本人スタッフ2人、インド人スタッフ7人の計9人体制だが、将来的には同社の中国工場と同規模の40人体制を目指す。
今回のベンガルール工場の開所に対し、リックス・インディア・マニュファクチャリングの村尾友勝マネージング・ディレクターは「日本で長年培ってきた加工技術・組立技術・品質管理のノウハウを導入するとともに、工程内品質の作り込み、測定・検査体制の強化、トレーサビリティーの確保など、品質保証を最優先とした生産体制を目指すことで、顧客の工作機械の技術力や競争力向上に寄与することを目指す」と、インド市場での販売拡大に向けた意欲を語った。
工場外観の様子(ジェトロ撮影)
(水谷俊博)
(インド、日本)
ビジネス短信 17e375574ff58748




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