ウランバートルメトロの第2次入札を公示
(モンゴル)
北京発
2026年01月08日
ウランバートル市の統合プロジェクト管理局(注1)は2025年12月24日、ウランバートル(以下、UB)メトロ建設プロジェクト(2025年2月20日記事参照)の請負業者選定のための第2次入札(EPC+F:設計、調達、建設と資金調達を一括した入札・契約方式)を公示した。
本プロジェクトは、第1次入札と第2次入札に分かれている。プロジェクトの第1次入札(注2)に続き、最終選考に残った入札者を対象とした第2次入札は2つのパッケージに分けて実施される予定で、パッケージ1の入札書類の完成に伴い、12月24日に入札が発表された。入札は2026年5月1日に開始される。
パッケージ1の予算は6.6兆トゥグルク(約2,870億円、1トゥグルク=約0.043円)となっている。選定された請負業者は、総事業費の85%にあたる資金の調達をする必要があり、残りの15%はUB市予算から賄われる。パッケージ2の入札は、2026年第4四半期に発表される予定となっている。
プロジェクトのコンサルタントには、韓国企業のドファエンジニアリング(DOHWA ENGINEERING)をはじめとした共同企業体(JV)が選ばれ、2024年7月以降、改定版のフィージビリティスタディ(FS)と概念設計を作成し、政府機関による審査と承認を段階的に受けている。
改定版FSによると、UBメトロは平和大通り沿いに、全長19.4キロメートル、地下20~30メートルで建設され、15駅を備える。計画では、ピーク時には片道1時間あたり最大1万7,000人の乗客を輸送する能力を持つとし、開通予定の2030年には、1日当たり約45万回の乗客移動に対応することが期待されるとした。
プロジェクトが完成すると、UB市の道路渋滞が18%緩和され、UB市西部トルゴイトからUB市東部アムガランまでの移動時間が現状と比較して32分短縮され、交通渋滞による経済損失が年間約6億ドル節約されると試算されている。また、メトロの駅構内に150~200の商業施設を誘致し、駅周辺に15万人以上の雇用を集積させることで、市の経済活動に良い影響を与えると見込まれている。環境面では、モンゴルの約2万世帯の二酸化炭素年間排出量に相当する21万3,000トンの削減につながると試算されている。
(注1)2021年12月20日に設立された「ウランバートル市道路交通渋滞緩和のための統合プロジェクト実施ユニット」(国の組織)が2025年3月25日に「統合プロジェクト管理局(Integrated Project Management Office)」(UB市の組織)に再編・改称され、UB市が実施する渋滞対策のインフラ建設事業(メガプロジェクト:2025年2月20日記事の添付資料参照)を総合的に管理するための部署になった。
(注2)メトロ建設プロジェクトにおける請負業者を選定するための第1次入札(EPC:設計、調達、建設を一括した入札・契約方式)は、2024年10月に公示され、2025年4月に開始された。英国、ロシア、フランス、インド、中国、モンゴル、韓国の7カ国27の企業・事業体が応札していた。
(藤井一範)
(モンゴル)
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