NEOMのゲームアクセラレーター、選出スタジオ5社を発表

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年01月15日

サウジアラビア最大のギガプロジェクトNEOMは1月7日、同国ゲーミングおよびEスポーツ戦略の中核施策であるゲームアクセラレーター・プログラム「Level Up」(注1)の一環として、資金提供対象となるサウジアラビアの5つのゲームスタジオを発表した。初期メンタリングフェーズで支援される18社を含め、今回はLevel Upで過去最大規模の実施となる。

選出されたスタジオは、Aiqona Productions、Fourcast Studio、Makera、OFF BOX Studios、Physの5社で、アニメーションやユーザー生成コンテンツ(UGC、注2)、マルチプレーヤーゲーム、没入型体験、子供の運動促進など、多様な分野でのゲーム開発に取り組んでいる。

23以上のスタジオが多様なテーマでメンタリングを受けた競争の激しい第1フェーズを経て、最も優秀な5スタジオが選出された。これらのスタジオは、製品ローンチを加速させるための資金提供に加え、1スタジオ当たり合計600時間に及ぶ7カ月間の追加メンタリング、さらにNEOMが拡大を続けるグローバル・パブリッシャー・パートナー・ネットワークへのアクセスを得る。このネットワークには、英国のゲームパブリッシャーKwaleeや、中東・北アフリカ(MENA)地域を代表するモバイルゲームパブリッシャーTamatem Gamesが含まれる。

NEOMのトビー・エバン・ジョーンズ・エグゼクティブディレクター兼ゲーミング部門責任者は、「過去3年間、NEOMのLevel Upアクセラレーターは、シード前段階の資金提供とメンタリングを通じて、サウジアラビア初のゲーム開発者世代を支援する上で重要な役割を果たしてきた。今回はその成功を基盤とするとともに、サウジアラビアのゲームエコシステムに新しい発想をもたらす才能あるスタジオを後押しするというNEOMのコミットメントを示している」と述べた。

本プログラムは、これまでに170人以上の雇用を創出し、ポートフォリオ企業の存続率100%を達成するとともに、投資先企業の大幅な成長を実現してきた。過去には、NEOMのLevel Upアクセラレーターを通じて支援を受け、国際的な評価と成功を収めたスタートアップも複数誕生している。Fahy Studioは同国発スタートアップ系ゲーム開発会社として国際パブリッシング契約をKwaleeと締結し、さらにImpact46(注3)とMerak Capital(注4)から175万ドルの投資を獲得した。その他、リヤドのStarvania Studio、ジッダのMajestic Mind GamesもLevel Upの支援を受け、2024年と2025年のMENA Games Industry Awardsで「Best Games Startup」賞を受賞している。

(注1)NEOMが主導する、サウジアラビアのゲーム開発スタートアップを育成・成長支援する年次の中核アクセラレータープログラムで2023年に開始。資金提供、メンタリング、グローバルなパブリッシャーや投資家との接点を通じて、国内スタジオを国際競争力のある事業へと成長させることを目的とする。

(注2)一般ユーザーが作成し、公開したコンテンツ。

(注3)サウジアラビアを拠点とする有力なベンチャーキャピタル(VC)。テクノロジー、デジタル、スタートアップ分野への投資を行う。

(注4)サウジアラビアに拠点を置くテクノロジー投資会社。テクノロジーやデジタル分野を中心に、スタートアップ企業から成長期の企業まで幅広い段階の投資を行う。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

ビジネス短信 fa6ade8bf35461de