キング・サルマン国際空港、統合廃棄物管理計画で国家廃棄物管理センターと覚書締結
(サウジアラビア)
リヤド発
2026年01月28日
サウジアラビア公共投資基金(PIF)傘下のキング・サルマン国際空港(KSIA)と、サウジアラビア国家廃棄物管理センター(MWAN)は1月26日、KSIAにおける統合的な廃棄物管理計画を支援するための戦略的協力枠組みを構築する覚書(MOU)を締結した〔2026年1月26日付サウジアラビア国営通信(SPA)
〕。
本MOUは、再生可能エネルギーの活用、ネットゼロ排出の追求、資源および廃棄物管理におけるベストプラクティスの適用を通じてサステナビリティーへの取り組みを強化し、環境パフォーマンスの向上と最高水準の環境基準に基づく世界クラスの空港としての地位強化を目指すKSIAの取り組みの一環としている。同MOUには、初期計画段階での連携、データ共有、規制対応、廃棄物削減プログラムの策定などを通じ、KSIAの設計、建設、運用の各段階における分別およびリサイクル率の向上と、両者の取り組みの整合を図ることに重点が置かれている。具体的には、共同の技術作業チームの設置、段階的なロードマップの策定、大規模な航空・インフラプロジェクトに関連するイノベーションやサーキュラーエコノミー(循環型経済)の機会の検討などが含まれる。
KSIAのマルコ・メヒア暫定最高経営責任者(CEO)は、「本MOUは、空港計画および運営の中核にサステナビリティーを位置付けるための重要な一歩。統合的かつ責任ある廃棄物管理は、将来を見据えたグローバル空港の開発における不可欠な基盤だ」と述べた。また、MWANのアブドラ・アル・スバイエ最高経営責任者(CEO)は、「このパートナーシップは、サウジアラビアの環境方針に沿って主要な国家プロジェクトを支援し、廃棄物管理およびサーキュラーエコノミー分野におけるベストプラクティスの実施を推進する同センターの役割を反映するものだ」と強調した。
KSIAは、首都リヤドにある現在運用中のキング・ハーリド国際空港(KKIA)と同一敷地内において、大規模な拡張・再開発プロジェクトとして建設される予定だ。既存ターミナルに加え、3つの新ターミナル、住宅およびレジャー施設、6本の滑走路、物流施設などを含む計画となっている。敷地面積は約57平方キロメートルに及び、2030年までに年間1億人の旅客および年間200万トン超の貨物を取り扱う能力を備えるよう設計されている(特集「中東・アフリカにおける物流とインフラプロジェクトの動向を探る」参照)。
(林憲忠)
(サウジアラビア)
ビジネス短信 f91df2c63449b1e6




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