2025年第3四半期の経常収支は赤字額が拡大

(ケニア)

ナイロビ発

2026年01月16日

ケニア国家統計局(KNBS)は2025年12月31日、2025年第3四半期(7~9月)の経常収支報告書を発表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)した。経常収支の赤字額は、前年同期の434億8,480万シリング(約521億8,176万、1ケニア・シリング=約1.2円)から1,353億320万シリングに大きく膨らんだ。貿易収支の悪化と、サービス収支の黒字減少が主な要因とされている。

貿易収支は3,558億1,510万シリングの赤字で、前年同期の3,210億6,140万シリングから赤字幅が10.8%拡大した。輸出が前年同期比11.3%増の4,706億8,380万シリング、輸入が11.1%増の8,264億9,890万シリングとなった。輸出では、動物性・植物性油の輸出が24.3%増、花卉(かき)が11.6%増となった。コーヒーは33.6%減と大きく落ち込んだ。輸入では、産業機械(94.8%増)、鉄鋼(41.0%増)、自動車(29.1%増)、砂糖・蜂蜜類(88.4%増)が大きく増加した。サウジアラビアと韓国からの輸入が2倍以上になったほか、中国からが8.6%増、マレーシアからが20.4%増だった。サウジアラビアからは軽油、韓国からは蒸気原動機用復水器、中国からは粉砕機、マレーシアからはパーム油を輸入した。

サービス収支は、黒字幅が前年同期の1,005億7,800万シリングから572億1,840万シリングへ43.1%減少した。旅行、輸送、政府財サービスからの純流入が大きく減少したことが影響した。

2025年9月末時点の政府対外債務残高は、前年同期比3.4%増の5兆6,181億7,500万シリングとなった。2025年3月に1,940億シリングのユーロ債、6月に716億シリングの長期国債を発行したこともあり、前年同期からソブリン債の発行残高が1,700億5,700万シリング増え、1兆227億4,900万シリングとなった。加えて、国際機関からの借り入れも2,105億9,700万シリング増の3兆577億6,300万シリングとなった。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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