ベンガルールで日本のアニメ・マンガ文化を紹介するイベント開催

(インド)

ニューデリー発

2026年01月27日

日本のアニメ・マンガ文化を紹介するイベント「Ōta TOKYO」が1月10日、インド南部のベンガルールで初開催された。会場はベンガルール・パレスグラウンドで、250人以上のコスプレイヤーや約50人の個人クリエーターのほか、現地の若年層を中心に約1万5,000人が来場した。

本イベントは、日本の同人誌即売会やコスプレフェスである「コミックマーケット」をモデルに企画された。会場では、日本から参加した歌手やバンドによるアニメソングのライブステージ、コスプレイヤーのパフォーマンス、ベイブレード対戦、『ナルト』や『ワンピース』でヒンディー語の吹き替えを担当する声優サンケット・マートレ氏による声優体験講座などが実施された。加えて、日本食を提供する屋台やメイドカフェも設置された。また、トヨタ、富士フイルム、楽天など現地法人を置く日系企業のほか、イラストレーター向けのペンタブレットをインドで展開するワコムなど、コンテンツ産業関連企業を含む40社以上の日本企業も出展し、各社ブースで製品やサービスを紹介した。

本イベントを主催したnative.株式会社代表の川本寛之氏は、「インドではテレビやOTT(注)による日本のコンテンツ消費ばかりで、体験や表現の機会は限られている。本イベントはそのギャップを埋める試みだ。日本でアニメは観るだけでなく、グッズ購入やイベント参加、コスプレなどを通じて表現する文化があり、インドでも同様の機会を作りたい」と述べた。

来場者の1人は「画面越しに見ていた日本の文化を五感で味わえた。特に日本人のバンドの演奏では、観客が一斉にステージ前に集まり合唱し、まるでインドで日本のコンサートに参加しているような体験だった」と語った。次回の「Ōta Tokyo」はインドの首都ニューデリーでの開催を目指している。実現すれば、日本のコンテンツ関連企業にとって、現地のファンの熱量を確認し、交流する機会となり得る。

写真 会場の様子(主催者提供)

会場の様子(主催者提供)

(注)オーバー・ザ・トップ・メディアサービスの略。インターネットを通じて映像や音声コンテンツを配信する動画配信などのサービス。

(ジェニカ・カルラ、川崎宏希)

(インド)

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