ガザ「最後の人質」遺体を身元確認、ネタニヤフ首相「任務完遂」

(イスラエル、パレスチナ、米国)

テルアビブ発

2026年01月27日

イスラエル国防軍(IDF)は126日、パレスチナ自治区ガザ地区に残されていた最後の人質とされる警察官の遺体について、身元確認を正式に終えたと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。IDFによると、法医学研究所がイスラエル警察、軍祭司局(Military Rabbinate)と連携して身元確認作業を実施し、遺族に通知した。この警察官は2023107日の戦闘(2023年10月10日記事参照)で戦死し、その後、遺体がガザ地区へ拉致されていたという。IDFは声明の中で、「これをもって、ガザ地区から全ての人質がイスラエルへ戻った」と述べ、長期にわたった人質問題が節目を迎えたことを強調した。

写真 テルアビブの「人質広場」で人質拉致からの経過時間を示す大型スクリーン(ジェトロ撮影)

テルアビブの「人質広場」で人質拉致からの経過時間を示す大型スクリーン(ジェトロ撮影)

イスラエル首相府外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは同日、「これまでガザに連れ去られた255人の人質全員がイスラエルに戻り、このうち168人が生存、87人が死亡していた」と明らかにした。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は「ガザに人質はもはや存在しない。イスラエルの英雄が帰還した。約束通りこの任務を完遂した。われわれが掲げた残りの目標(2023年11月30日記事参照)も同様に達成する」と述べた。

米国のドナルド・トランプ大統領は同日、SNS「トゥルース・ソーシャル」で「最後の人質の遺体を回収した。生存者20人も死亡者も全員戻った。驚異的な成果だ」と投稿し、自らの政権チームの成果を強調した。

1月26日付「タイムズ・オブ・イスラエル」紙は、「(人質帰還の)目標が達成され、2014年以来初めてガザ地区にイスラエル人の人質が存在しない状態になった」と報じた。

イスラエルの関連情報は、ジェトロのイスラエルとハマスの衝突の特集イスラエルとイラン情勢の特集を参照。

(中溝丘)

(イスラエル、パレスチナ、米国)

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