サウジアラビア、外国人・外資企業に不動産市場を開放

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年01月26日

サウジアラビアの不動産総局(REGA)は1月22日、非サウジアラビア人による不動産所有制度が正式に施行され、運用を開始したと発表した(1月22日付REGAプレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

REGAによると、非サウジアラビア人による不動産所有の申請は、公式デジタルポータル「Saudi Properties外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を通じて受け付けられる。この制度は、サウジアラビア国内の居住者および非居住者の個人に加え、非サウジアラビア企業や法人も対象としている。同ポータルは不動産登録制度と直接連携しており、申請者は簡素な手続きを通じて、法令要件への適合を確認しながら申請を完了することができる。これにより、透明性の向上と権利の保護が図られるとしている。

申請の流れは、申請者の区分によって異なる。

  • サウジアラビアに居住している外国人は、滞在許可証(イカーマ)を用いて、公式ポータルから直接申請できる。資格要件の確認から手続き完了まで、すべて電子的に行われる。
  • サウジアラビアに居住していない外国人は、海外のサウジアラビア大使館や在外公館を通じてデジタルIDを取得した後、公式ポータルから不動産所有の申請を行う。
  • サウジアラビア国内に拠点を持たない非サウジアラビア企業・法人が不動産を所有する場合は、事前に「Invest Saudi外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」プラットフォームを通じてサウジアラビア投資省(MISA)に登録し、統一番号(700)(注)を取得したうえで、電子的に所有手続きを進める必要がある。
  • リヤド、ジッダ、そしてメッカとマディーナ(2大聖地)における不動産所有については、2026年第1四半期に発表予定の「地理ゾーン文書」に基づき、明確なルールのもとで管理される。また、メッカおよびマディーナでの不動産所有は、サウジアラビア企業および国内外のイスラム教徒個人に限定される。

REGAは、同制度施行により海外の不動産開発業者や大手専門企業の参入を促進し、住宅、商業、工業、観光分野全体の成長を後押しするとともに、都市開発や不動産関連分野におけるサウジアラビア国民向けの雇用を創出することで、不動産プロジェクトの質の向上を目指すという。これにより、不動産セクターが非石油部門GDPに持続的に貢献することが期待されている。REGAは、不動産の取得に関心のある人々に対し、公式ポータルを利用するか、同庁のコールセンターに問い合わせるよう呼びかけている。

(注)MISAに登録された外国企業に付与される「企業識別番号」で、政府手続き全共通で使われる番号。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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