ジェトロが大連市で日本産酒類セミナーを開催、調達に意欲的な30社が参加

(中国)

大連発

2026年01月28日

ジェトロは1月21日、中国遼寧省大連市でバイヤーを対象に、日本産酒類に対する理解度の向上とバイヤーの調達意欲の向上を目的として日本産酒類セミナーを開催した。本セミナーでは、中国国際唎酒師(きき酒師)協会の会長を務める李鵬氏が講師となり、日本産酒類の調達に意欲的な30社が参加した(うち、オンライン参加が10社)。李鵬氏は、日本酒や焼酎の基礎知識ならびに中国における販売動向、今後の発展ポテンシャルについてデータを示しつつ詳細に説明した。参加者は試飲(日本酒5品目、焼酎2品目、梅酒1品目)を楽しみながら、約2時間にわたる講義を聴講した。

北京市や上海市などでは、日本産酒類に関するセミナーやプロモーションイベントが数多く開催されているが、大連市を含む東北3省ではまだ機会が少ない。日本産酒類の市場拡大に向けては、まずはバイヤーに日本産酒類に対する知識を身に付けてもらう取り組みが必要だ。

参加者は酒類のディストリビューター、酒類販売店、日本料理店、バー、EC販売業者など多岐にわたった。参加者の約8割はこれまで日本産酒類を詳しく知る機会がなかったため、調達の実績がなかったバイヤーだった。

参加者からは「糖質・プリン体ゼロの焼酎は、健康志向が高まっている中国の消費者層にアピールしやすいと感じた。また、多様な味わいが楽しめるので、新しい飲み方を求める若い世代や女性客にも受け入れられやすいはずだ。うちの店でも焼酎カクテルを試してみたい」(カクテルバーの経営者)、「居酒屋を新規オープンする予定で、女性客向けの商品を探している最中だった。中国の他地域では日本酒のグラス売りや焼酎ハイボールが人気との説明があったので、参考になった」(日本料理店の経営者)とのコメントがあった。一方で、贈答品の販路に強いディストリビューターからは「日本酒の飲みやすさに初めて気づいた。白酒離れが強まっている中国市場で日本酒の市場チャンスはあると感じたが、贈答品市場を狙うには高級感のある箱を用意するなど、パッケージを工夫したほうが参入しやすいだろう」との声も聞かれた。

今後、ジェトロではバイヤーの希望調達品目をさらに細かくヒアリングし、調達ニーズに適する日本企業との個別オンライン商談を実施していく予定だ。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(王哲)

(中国)

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