メキシコの2025年自動車生産は0.9%減、輸出は2.7%減、国内販売は1.4%増
(メキシコ、米国)
メキシコ発
2026年01月22日
メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)は1月9日、2025年1~12月の自動車(大型バス・トラックを除く)関連統計(注1)を発表した。生産台数は前年比0.9%減の395万3,494台、輸出台数は2.7%減の338万5,785台と減少した一方、国内販売台数は1.4%増の152万4,638台と増加した(添付資料表1参照)。
生産・輸出・販売台数の推移(添付資料図参照)をみると、生産台数は過去最高を記録した2024年に比べ、2025年はトランプ関税の影響もあり減少したものの、歴代2位の高水準を維持した。2025年当初の市場予想はより悲観的だったが、結果として1%未満の減少にとどまった。輸出は、8月までは前年比の伸びが増減していたが、9月以降はすべての月で前年割れが続き、12月は年間で最大の減少幅を記録した(注2)。国内販売台数は前年比1.4%増と内需は堅調だ。
生産台数を企業別(添付資料表2参照)でみると、日系企業では、生産台数2位の日産は前年比1.7%減の65万8,536台、ホンダは1.5%減の19万1,700台、マツダは16.6%減の17万4,524台と減少した。トランプ関税だけでなく、OEM(完成車メーカー)の社内生産体制の再編や調達品の供給停止問題なども影響したとみられる。一方、トヨタは近年の生産能力拡張やモデルチェンジの拡充を背景に生産を大きく伸ばし、26.6%増の31万152台となった。日系企業4社を合計すると、133万4,912台となり、国内生産全体の33.8%を占め、前年の33.1%より増加した(2025年1月15日記事参照)。
欧米系も生産減だが、追加投資も発表
生産台数首位のゼネラルモーターズ(GM)は前年比3.6%減の85万7,431台、3位のフォルクスワーゲン(VW)も8.4%減の48万2,295台となり、欧米系にもトランプ関税の影響がみられた。一方で、欧米系OEMは米国への生産移管だけでなく、メキシコへの追加投資も発表している。例えば、VWはトランプ関税の最中でも2025年6月30日に、「ゴルフ」を2027年からプエブラ工場の生産ラインに復帰させることを発表していた。また、GMは2026年1月14日、今後2年間でメキシコ国内の製造拠点に10億ドルを投資すると発表し、メキシコに対して長期的に投資していくことを強調した。
(注1)INEGIに対して各種の台数報告を行っている企業のみ、集計対象となっている。
(注2)月別自動車(大型バス・トラックを除く)の輸出台数については添付資料表3を参照。
(阿部眞弘、山中真菜)
(メキシコ、米国)
ビジネス短信 cb896ade74c52ce5




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