フィリピンの三越BGCで青森物産展を開催

(フィリピン、日本)

マニラ発

2026年01月30日

202618日から21日まで、フィリピンのマニラ首都圏にある三越BGCで、物産展「青森フェア(AOMORI FAIR)」が開催された。開催期間内の911日には青森県の事業者1315人(注1)が渡航し、販促活動を行った。

写真 1月9日のフェアの様子(ジェトロ撮影)

1月9日のフェアの様子(ジェトロ撮影)

同物産展では、青森県産リンゴを使った加工食品や青森県産ニンニク、原材料にリンゴやホタテを使用したレトルトカレーなどが出品された。フィリピン人をはじめ、現地在住の日本人など多くの来場者が訪れ、盛り上がりを見せた。

写真 にぎわいを見せる会場(ジェトロ撮影)

にぎわいを見せる会場(ジェトロ撮影)

青森県産ニンニクを使用した「男みそ」を販売する、よしだや(青森県三戸郡三戸町)は、通常味噌(みそ)の試食に用いる白米の代わりに、グリーンマンゴーやシンカマス(注2)などフィリピンの果物や野菜を用いるなど、現地の食文化に合わせた試食を取り入れた(注3)。加えて、同国では韓国料理のサムギョプサルが人気であることから、焼いた豚肉に味噌をのせて提供したところ、非常に好評だったという。また、カネショウ(青森県弘前市)は、青森県産リンゴを丸ごと使用したりんご酢を販売、物産展期間中にはりんご酢と牛乳で割った、飲みやすいアレンジ方法を紹介した。

写真 マンゴー(写真右)、グリーンマンゴー(写真中央)、シンカマス(写真左)とともに提供される「男みそ」(ジェトロ撮影)

マンゴー(写真右)、グリーンマンゴー(写真中央)、シンカマス(写真左)とともに提供される「男みそ」(ジェトロ撮影)

同物産展の運営代表である青森県輸出促進協議会の古川博志氏は、「青森フェアは、2026年の日比国交正常化70周年を記念する関連事業として、青森の食の魅力を発信する意義深い機会となった」と述べた。青森県企業の熱意あるPRが新たなファン獲得につながり、完売商品も相次いだという。また、同氏は「りんごジュース、菓子、ホタテなどの主要商品だけでなく、りんご酢、シジミ、黒にんにくも好調で、平均年齢が若い国における健康意識の高まりを確認できたことも収穫だ。この成功を足掛かりに、青森ブランドの海外展開を一層強化していく」と話した。

フィリピンにおける日本食ブーム

日本の農林水産省発表の「海外における日本食レストラン数の調査結果」によれば、フィリピンの日本食レストランは、760店舗(2023年)から940店舗(2025年)に増加し、日本食の存在感は一段と高まっている。なお、2022年1月の改正小売り自由化法(2022年1月13日記事参照)により、参入条件が緩和されている。

フィリピン統計庁(PSA)によれば、2025年第3四半期(7~9月)の日本からの食品輸入は、魚介類が1,100万ドル(前年同期比91.5%増)と最大で、続いてその他の食用調製品が471万ドル(26.2%増)、コーヒー・茶・香辛料が212万ドル(95.5%増)だった。穀物や乳製品の調製品も増加し、食品の輸入総額は2,196万ドル(42.8%増)と大きく増加した。

(注1)ジェトロ青森は、参加企業13社のうち5社の海外展開ハンズオン支援を実施している。同支援の詳細は、ジェトロウェブサイト「新輸出大国コンソーシアム」を参照。

(注2)フィリピンで食べられるほのかに甘い根菜のこと。

(注3)フィリピンでは、グリーンマンゴー(酸味の強い未熟マンゴー)に、バゴーン(魚や小さなエビを塩とともに発酵させたペースト状の調味料)を付けて食べる食文化がある。

(杉山咲、鏡功大)

(フィリピン、日本)

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