上海市、レベル4自動運転技術の発展に関する行動計画を発表

(中国)

上海発

2026年01月22日

中国の上海市経済情報化委員会など3部門は1月14日、「高度自動運転先行区『模速智行』行動計画外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発表した。同行動計画では、2027年までの目標として、スマートバス、スマートタクシー、スマート大型トラックなどのシーンにおいて、レベル4(注1)の自動運転技術を大規模に運用し、600万人以上の旅客輸送、80万TEU以上(TEU:20フィートコンテナ換算)の貨物輸送の実現を掲げている。また、レベル2(運転支援機能)およびレベル3(条件付き自動運転機能)の機能を備えた自動車が新車生産に占める割合を90%以上とし、レベル4の自動運転車の量産を目指すとした。

主な行動計画は次のとおり。

  1. スマートタクシーの実証運行を推進するとともに、レベル3自動運転乗用車の公道実証試験を実施し、レベル3自動運転車の生産と運用を段階的に拡大する。
  2. 上海市内「5つの新城」(注2)や空港、鉄道駅などの重点エリアにおいて商用車の自動運転技術の運用を推進する。
  3. 都市巡回、物流配達、環境衛生などの分野で無人運転機器の応用を推進する。
  4. 車載用高性能チップ・OS、インテリジェント計算プラットフォーム、ワイヤー制御実行システムなどのソフト・ハードウエア製品および技術ソリューションの研究開発を推進する。
  5. 浦東、嘉定、臨港などの地域を重点に、スマートコネクテッドカーおよび主要部品の産業拠点を整備する。

また、行動計画では、上記目標の実現に向けた政策、金融、人材などの面における支援措置が挙げられた。社会資本によるスマートコネクテッドカーおよび重要部品のスタートアップ企業への投資奨励や、自動運転技術の革新および産業発展に適した保険の開発加速、スマートコネクテッドカー分野などにおける国内外の高度人材誘致の促進などを掲げている。

(注1)特定条件下における完全自動運転。

(注2)2021年に上海市が同市の第14次5カ年規画(2021~2025)で掲げた新たな都市群である嘉定新城、青浦新城、松江新城、奉賢新城、南匯新城(臨港新エリア)のこと。

(宋青青)

(中国)

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