サウジアラビア開催のアジア冬季競技大会、延期を発表

(サウジアラビア)

リヤド発

2026年01月26日

サウジアラビア・オリンピック・パラリンピック委員会(SOPC)とアジア・オリンピック評議会(OCA)は1月24日、共同声明を発表し、2029年にサウジアラビアで開催を予定していたアジア冬季競技大会(注1)を延期することを明らかにした。新たな開催時期については、適切な時期にあらためて公表する予定としている。

OCAによると、今回の決定は、両組織による広範な協議を経て下されたもので、サウジアラビアおよび西アジア地域におけるウインタースポーツの長期的かつ持続可能な発展を目指す、共通の戦略的方針を反映したものだとしている。改定された枠組みに基づき、サウジアラビアは今後数年間にわたり、複数の単独開催によるウインタースポーツ大会を実施する計画だという。これらの大会を通じて、競技の普及と参加層の拡大を図るとともに、選手や技術役員、競技運営に携わる実務者の育成基盤を強化する。また、将来のアジア冬季競技大会に向け、より幅広い地域からの参加を可能にするための準備期間を確保する狙いもあるという。

OCAは、サウジアラビアが推進する包括的かつ持続可能なウインタースポーツ・プログラムの構築に向けた継続的な取り組みを高く評価した。「合意された方向性は、西アジアにおける各競技の体系的かつ段階的な発展を支えるものであり、大陸全体のスポーツ振興という評議会の目標とも整合している」とコメントしている。

サウジアラビアは、より広範な国家開発計画の一環として、選手育成パスウェイ(注2)、インフラ整備の拡充、ならびに国際基準に準拠した氷上競技大会の開催への継続的な投資を通じて、ウインタースポーツを含む全競技分野におけるスポーツ振興を引き続き推進する姿勢をあらためて強調した。

(注1)開催地は、サウジアラビア北西部の未来都市NEOM内に位置する山岳リゾート「トロヘナ」を予定。冬季には氷点下となる自然環境に加え、最新の人工雪製造技術と高度なインフラ整備を組み合わせ、西アジア初の冬季アジア大会実現を目指していた。

(注2)競技普及から人材発掘、育成・強化、国際大会での実戦経験までの過程、選手とそれを支える指導者・環境を長期的かつ段階的に育て続けるための計画的な投資などを指す。

(林憲忠)

(サウジアラビア)

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