南アの新車販売台数が新型コロナ禍前の水準を上回る
(南アフリカ共和国)
ヨハネスブルク発
2026年01月14日
南アフリカ共和国の南ア自動車製造業者協会(NAAMSA)は1月7日、南ア国内の新車販売台数が新型コロナ禍以降で初めて、2019年水準(53万6,612台)を上回ったと発表した。NAAMSAのデータによると、2025年の新車販売台数は59万6,818台で、2024年の51万5,976台から15.7%増加した。増加要因には、マクロ経済の改善、自動車価格のインフレ緩和、金利引き下げに加え、中国やインドからの低価格モデル流入による販売競争の激化が挙げられる。
新車販売の車種別内訳を見ると、大型トラックとバスは前年より3%減少した一方、そのほかの車種では全て増加した(添付資料表参照)。特に乗用車は2025年に42万2,292台で前年比20.1%増と大きく伸び、全体の販売台数の増加を牽引した。NAAMSAによれば、2021年から2024年の間に購入を先延ばししていた消費者が、老朽化した自家用車の買い替えを目的に一斉に新車購入を検討するようになったことが背景にある。さらに、2024年9月以降の金利引き下げで資金調達環境が改善し、購入意欲を後押しした。
一方、輸出も好調だった。2025年の自動車輸出台数は40万8,224台に達し、2024年の39万1,129台から4.4%増加し、初めて40万台を突破した。南ア自動車メーカーは輸出依存度が高く、業界は2024年の自動車輸出総額の58.3%を占める欧州市場における炭素排出規制の動向を注視している。
NAAMSAは、2026年も新車販売の増加基調が続くと予測している。利下げと低インフレによる可処分所得の増加、そして安定した経済成長に支えられ、2026年の新車販売は前年比9%~11%増と予測されている。一方で、輸出環境には不確実性も残る。具体的には、南アと米政権間の緊張再燃により、2026年のG20サミットから南アが除外される可能性や、延長が検討されているアフリカ成長機会法(AGOA)から南アが除外されるリスクだ。
(トラスト・ムブトゥンガイ)
(南アフリカ共和国)
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