サウジアラビアが首都リヤドでイエメンの「南部対話会議」を招集、国連歓迎もSTCは不参加

(サウジアラビア、イエメン、アラブ首長国連邦)

リヤド発

2026年01月09日

国連のステファン・ドゥジャリク報道官は1月6日、サウジアラビア国営通信(SPA)への声明で、イエメン大統領指導評議会のラシャド・アリーミ議長がサウジアラビアの首都リヤドで「南部対話会議」を開催するよう呼びかけたことを歓迎した。

イエメンの南部移行評議会(STC、注1)は2025年12月、「プロミシング・フューチャー作戦(注2)」を展開し、ハドラマウト州でサユーンの大統領宮殿や空港、ペトロマシラ油田などの要所を掌握した。これに対し、12月30日、サウジアラビア主導の連合がムカッラ港で武器や車両を積んだ貨物を標的に限定空爆を実施。アラブ首長国連邦(UAE)は関与を否定しつつ、イエメンからの残余部隊の撤退を発表した。

サウジアラビア外務省はアリーミ議長の要請に応じ、リヤドで「南部対話会議」を招集した(注3)。これに対し、アラブ連盟やムスリム世界連盟、ヨルダン政府が支持を表明した。一方、サウジアラビア主導の連合報道官は、STCのアイダルース・アル・ズバイディ議長が招集に応じず、武器の配布や部隊移動を指示したと報告。SPAによると、ズバイディ議長は予定されていたリヤド行きの便に搭乗せず所在不明となっていたが、UAEのアブダビに移動したと報道されるなど情勢は依然緊張している。

(注1)イエメン南部の分離独立を目指す政治・軍事組織。2017年に結成。

(注2)2025年12月にイエメン南部の分離独立を目指すSTCが開始した軍事行動。

(注3)本稿執筆時点で提案された開催日は不明。

(林憲忠)

(サウジアラビア、イエメン、アラブ首長国連邦)

ビジネス短信 aca0777fd3aff03c