上海市、2026年のビジネス環境改善行動計画を発表
(中国)
上海発
2026年01月22日
中国の上海市政府は1月4日、2026年上海市ビジネス環境改善活動会議を開催し、2026年の「企業のモチベーション向上と世界一流のビジネス環境を持続的に構築するための行動計画」
(以下、行動計画)を発表した。同行動計画は、2018年から毎年打ち出されており、今回は9.0バージョンとなる(2025年2月21日記事参照)。陳吉寧上海市党委員会書記は同会議で、各企業の質の高い発展を着実に推進できるよう支援するとした。
2026年の行動計画
は4項目、計26条の措置を打ち出した。詳細は次のとおり。
- 効率的かつ利便性の高い行政サービスを提供できる環境:ワンストップサービスの機能を強化し、企業支援策に係る申請手続きを改善する。また、行政手続きを最適化するために、オンライン・オフラインの統合によるサービス体験向上を図る。さらに、投資誘致に向けたサービスの拡充、対外投資支援サービスの強化、企業などからの課題・要望の受付体制を改善する。
- 公平かつ公正な競争環境:公平な競争環境の促進のため、監督・各種検査の最適化、知的財産権の保護強化、営利目的の通報行為に対する規制整備、健全で秩序あるネットワーク環境の形成、企業への未払い債務の解消、事業撤退に係る手続きの円滑化、法的サービスの向上を図る。
- インフラや産業エコシステムの適切な構築:土地の供給やオフィスビルの賃貸など、空間インフラ確保を強化する。また、融資サービスの利便性向上、人材・労務サービスの高度化、産業園区やオフィスビルにおけるサービスの強化、産業エコシステムの最適化、ビジネス環境整備のブランディングを行う。
- 多元的な社会協働ガバナンスの構築:政府と企業のコミュニケーションを強化し、街およびコミュニティへの権限付与・能力強化、活力溢れる街の形成、産業・業界団体などによる協働のまちづくり、風通しの良い社会的雰囲気の醸成を図る。
現地メディアによると、世界銀行が公開する企業調査データ
のうち、2025年12月までに公開された119国・地域の調査結果を比較すると、上海市は59のビジネス環境改善評価項目のうち、22項目で世界最高水準に達しているという。また、この結果は、シンガポール、ニューヨーク、ロンドン、香港を上回るとした(2026年1月12日付「上観新聞」)。
(陸姿音)
(中国)
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