アインシュタイン論文など2025年末に著作権切れ、EUIPOが制度概要を紹介

(EU)

デュッセルドルフ発

2026年01月13日

EU知的財産庁(EUIPO)は1月5日、著作権制度の概要と、2025年12月31日付で保護期間を満了した著名人の作品例を紹介する記事を公開外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。EUでは著作権の保護期間を「著作者の死後70年間」と定めており、2026年1月1日に1955年に死去した人物の作品が保護期間満了の対象となった。

著作権が切れた作品は「パブリックドメイン」と呼ばれ、誰でも自由に利用・複製・改変できる。記事では、理論物理学者アルベルト・アインシュタインの論文、ノーベル文学賞作家トーマス・マンの作品、ジャズ界の巨匠チャーリー・パーカーの楽曲などが例示されている。これらは今後著作権使用料なしで翻訳、再出版、音源利用が可能となり、科学教育や音楽配信、広告など幅広い分野での活用、ビジネス機会の創出が期待される。

ただし、パブリックドメインの利用にあたっては、文化財保護法などの著作権法以外の各国の法律による制約、著作者人格権(注)や契約上の制約などにも注意が必要であるため、事前の調査や適法性の確認が不可欠だ。

(注)著作者が作品に対して有する人格的な利益を保護する権利。作者名の表示義務(氏名表示権)や作品の本質を損なわない利用(同一性保持権)などが含まれる。これらの権利の存続期間は国ごとに異なり、著作権自体が切れた後も存続する場合がある。

(吉森晃、佐藤吉信)

(EU)

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