2025年の自動車輸出台数は前年比21.1%増、初の700万台突破

(中国)

上海発

2026年01月19日

中国汽車工業協会(CAAM)が1月14日に発表した2025年の自動車輸出台数は、前年比21.1%増の709万8,000台で、初めて700万台の大台に乗った。うち、乗用車は21.9%増の603万8,000台、商用車は17.2%増の106万台だった。自動車輸出台数の拡大要因についてCAAMは、国内市場が飽和状態になる中、中国メーカーの海外市場開拓の重視、中国ブランドの国際競争力の向上、合弁企業の輸出拡大などを挙げた。

内燃機関搭載車(ICE車)の輸出台数は、前年比2.0%減の448万3,000台の一方、新エネルギー車(NEV)は2倍の261万5,000台と自動車全体の輸出を牽引した。NEVのうち、バッテリー式電気自動車(BEV)は66.7%増の164万6,000台、プラグインハイブリッド(PHV)は3.3倍の96万9,000台と急増した。これは、EUで中国製BEVへの相殺関税が導入されたことで、相対的に関税率の低いPHVの輸出を押し上げたとみられる(2024年11月6日記事参照)。

自動車輸出台数の上位10社を見ると、9位のテスラを除いて、全て中国企業が占めた。うち上位5社は、奇瑞汽車(134万4,000台)、比亜迪(BYD)(105万4,000台)、上海汽車(95万台)、長安汽車(63万7,000台)、吉利汽車(60万6,000台)の順だ。上位10社のうち伸び率が最も高かったBYDで2.4倍、奇瑞汽車も17.4%増と高い伸びを示した一方、テスラ(22万6,000台)は前年割れとなった。

CAAMは、2026年の自動車輸出台数を4.3%増の740万台と予測し、2025年の21.1%増から伸び率が大きく鈍化すると見込む。背景として、地政学的な不確実性、世界経済の低迷、貿易紛争の激化などが輸出に悪影響を与えるほか、中国メーカーのグローバル戦略による現地生産化も輸出拡大を抑制すると指摘した。

(劉元森)

(中国)

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