遼寧省、都市の質の高い発展実施意見を公表、現代的都市の建設を目指す

(中国)

大連発

2026年01月23日

中国の遼寧省政府は2026年1月18日、「遼寧省共産党委員会・遼寧省政府の都市の質の高い発展に関する実施意見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を公布した。同意見では2030年までに、現代的な都市の建設を、構造の最適化、経済成長原動力の転換、質の向上、グリーン転換、レジリエンスの強化、ガバナンス効率化などの面において進展させ、2035年までに、現代的な都市の建設を基本的に完了することを目指している。同意見は、2025年7月に開催された中央都市工作会議および同年8月に中国共産党中央委員会と国務院によって発表された「都市の質の高い発展の推進に関する意見外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(2025年9月9日記事参照)を受け、遼寧省の状況を反映して打ち出された政策となる。

同意見では、都市体系の最適化による総合的な受容能力の向上、イノベーション駆動力の強化と都市発展の新たな原動力の育成・拡大などを含む計7分野25項目の取り組みを定めている(詳細は添付資料表参照)。

同意見の主な取り組みは次のとおり。

〇瀋陽市が、全国先進製造業基地、東北現代サービス業センター、地域的科学技術イノベーション・パイロット拠点などの中核機能に基づき、東北アジア国際化中心都市、国際的総合交通ハブ都市となることを支援する。

〇大連市が、「産業構造が最適化された先導区と経済発展の先行区」「東北アジア国際航空海運センター、国際物流センター、地域金融センター」となることを支援する。同市を現代的な海洋都市とする。

〇大連夏季ダボス会議、遼寧国際投資貿易商談会、中国国際設備製造業博覧会などのイベント開催を成功させる。外国人向けのサービスの利便性を高める。条件を満たす都市が国家主催の外事外交イベントを実施することを支援する。

〇省級・市級の炭素排出を管理する。石油化学、冶金(やきん)、建材などの業界における省エネ・低炭素化、超低排出化、加工の高度化を促進する。「エネルギー消費・汚染物質排出が大きい」プロジェクトの管理統制を強化し、新規プロジェクトではエネルギー消費を増やさず、あるいは減量することを徹底させ、立ち遅れた生産能力を段階的に終了させる。工業団地における集中エネルギー供給システムを構築し、水資源の循環利用、エネルギーの段階的利用、固形廃棄物の総合的な利用(再利用)を一体的に推進する。スマートグリッドや洋上風力発電を整備し、地域の特性に応じた水素エネルギー・原子力産業を発展させる。2030年までに10カ所のゼロカーボン工業団地を建設する。

〇新しい建材の研究開発と応用を加速し、超低エネルギー消耗・低炭素建築を大規模に発展させる。既存物件の省エネ化を促進し、再生資源の建築への応用を普及させる。2030年までに、新築におけるスター級のグリーン建築(注)の割合を40%に引き上げる。

(注)グリーン建築とは、建築物の全利用周期において、最大限に資源を節約し、環境を保護し、汚染を低減し、人々に健康的で快適かつ効率的な使用空間を提供し、自然と調和して共生する建築物を指す。2024年6月に、中国の住宅都市農村建設部が公布した「グリーン建築評価標準」改正版において、グリーン建築を基本級、1つ星級、2つ星級、3つ星級の4等級に分けている。

(李穎)

(中国)

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