2025年の新車販売は初の60万台超え、地場ビンファストが牽引

(ベトナム)

ハノイ発

2026年01月22日

2025年のベトナム国内の新車販売は初めて60万台を突破したと推計される。49万台超だった2025年から2割以上増加し、2022年以来3年ぶりに最多記録を更新した。ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表値37万5,736台(前年比10.5%増)に加え、VAMAの発表値に計上されていないヒュンダイ・タインコン(韓国の現代自動車と地場のタインコングループの合弁会社)が5万3,229台(20.8%減)、地場のビンファストが17万5,099台(約2倍、納車台数)だった(添付資料表1参照)。ビンファストの国産の電気自動車(EV)の大幅な伸びが、記録更新につながった。

VAMAが公表している加盟ブランド・メーカー別の販売台数(31万3,359台、前年比5.9%増、注)をみると、トヨタが7万1,954台(8.1%増)、三菱自動車が4万4,107台(7.1%増)と堅調に販売台数を伸ばした(添付資料表2参照)。日系のブランド・メーカーの販売台数は合計20万1,204台(4.6%増)だった。また、上記の販売台数31万3,359台のうち、ハイブリッド車は1万4,171台(43.6%増、うち日系が1万4,065台を販売)だった。

ビンファストは販売増加の一方で損失も拡大

ビンファストの発表によると、同社は2025年に、前年比で約2倍となる17万5,099台のEVを国内で納車した。ミニEVのVF3や中型SUV(スポーツ用多目的車)のVF5などのモデルが個人消費者のニーズに応えたという。上記2モデルはそれぞれ4万台以上を納車した。

ビンファストは、インドネシアやインドでも生産を開始しており、アジアを中心にグローバルな事業拡大を進める方針を示しているが、足元では生産や販売を拡大するための多額な投資やコストの上昇が影響し、経営状況は芳しくない。同社の2025年第3四半期(7~9月)時点の損失は9億ドルを超え、粗利率もマイナス56.2%まで悪化している。

(注)本台数にはVAMA未加入の輸入ブランドが反映されていないため、上述の発表値37万5,736台と一致しない。

(萩原遼太朗)

(ベトナム)

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