2025年中国スマホ市場、ファーウェイがシェア1位、米IDCは市場の下振れリスクを指摘

(中国)

広州発

2026年01月27日

米国の市場調査会社IDCは1月20日、2025年の中国スマートフォン市場動向について公表した。中国の同年のスマートフォン年間出荷台数は前年比0.6%減の2億8,400万台で微減した。市場シェア(出荷台数ベース)の上位5ブランドは、1位が華為技術(ファーウェイ)(シェア16.4%)で、アップル(16.2%)と維沃移動通信(VIVO)(16.2%)が同率2位、次いで小米(シャオミ)(15.4%)、OPPO(オッポ)(15.3%)と続いた。

うち、ブランドシェア1位のファーウェイについて、同社が開発したオペレーティングシステム(OS)HarmonyOS Nextは2025年第4四半期の中国のスマートフォンOS市場で12%のシェアを占めた。業界全体のコスト上昇圧力が高まり、競合製品の値上がりが続く市場環境の中で、同社はMate 80シリーズとNova 15シリーズの定価を安定的に維持し、製品の魅力と競争力を効果的に強化したとIDCは分析。サプライチェーンの持続的な改善と生産能力の着実な向上により、複数の価格帯における同社の市場シェアと供給力はさらに強化されるとの見通しを示した。

IDCによると、中国のスマートフォン市場は、2025年上半期の初めには中国政府による消費財買い替え推進政策(特集「中国の設備更新と消費財買い替え推進政策の最新動向」参照)と春節(旧正月)休暇の販売シーズンが重なったことで市場の成長が後押しされた。しかし下半期に入ると、一部の需要が前倒しで放出されたこと、複数地域で補助金予算枠が支援期間終了前に払底したことなどから、市場(出荷台数)は前年同期比で減少傾向を続けたとした。また、ストレージ価格(注)の大幅な上昇が見込まれる中で、メーカーのコスト負担が増大しており、2026年の中国スマートフォン市場の出荷台数は大幅に落ち込むと予測した。

IDCの郭天翔中国研究マネージャーは、「中国の消費財買い替え推進政策は2026年にも実施されているが、スマートフォン業界は持続的に上昇するコスト圧力に直面しており、メーカー各社にとっては厳しい経営環境に立たされることが予想される」と指摘。また、郭氏は「このような中で、各社はコストコントロール、価格戦略、製品計画の間でバランスを取りつつ、持続的なイノベーションによって消費者への訴求力を高める必要がある」との見方を示した。

(注)ストレージ価格とは、NANDやDRAMなどの記憶装置(メモリ)の価格のこと。

(梁梓園)

(中国)

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