アシックス、米ミシガン州で日本国外初の研究開発拠点を設立、ミシガン大学との連携
(米国、日本)
シカゴ発
2026年01月14日
スポーツ用品大手アシックス(ASICS、本社:兵庫県神戸市)は2025年12月19日、米国ミシガン大学と複数年の戦略的研究連携を締結し、日本国外初かつ米国内初の研究開発(R&D)拠点「ASICS×ミシガンスポーツイノベーションセンター」を設立し、総額2,500万ドルの投資を行うと発表
した。同大学の説明によれば、本センターは、医学・工学・ヒューマンパフォーマンス・ロボティクス・テキスタイル・社会科学など複数領域の専門家を結集し、アシックスと連携することで、人間中心の科学(human-centric science)アプローチによるアスリート・人間パフォーマンス研究を推進する。研究は、アスリートとの直接的連携を含む実証型の取り組みを重視し、データ主導型の分析に基づく革新的技術や次世代スポーツ関連製品の開発を見据えて進められる。
アシックスの富永満之代表取締役社長(COO)は、「本連携は、中期経営計画2026における長期R&Dの柱であり、米国という世界トップレベルのアスリートが集まる市場での研究深化を通じ、イノベーションと競争力強化を加速するものだ」と述べ、今回の取り組みを戦略的施策として位置付けている。
ミシガン大学のドメニコ・グラッソ学長は、本取り組みが「同大学の学際研究文化と人間中心アプローチを象徴するものであり、アシックスの米国初の研究開発拠点を受け入れることは大学として大きな名誉」とコメントしている。
また、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事(民主党)も、「ミシガン州のイノベーション力強化および経済発展に資する『ミシガン州にとっての大きな勝利』だ」と歓迎している。
本プロジェクトは、日系企業が米国トップ大学の研究エコシステムと戦略的に提携し、スポーツ科学・人間パフォーマンス分野におけるイノベーション創出を主導的に推進する先進事例として注目されるとともに、ミシガン州にとっても、自動車・モビリティ分野に偏らないかたちで先端R&D拠点の誘致に成功した点で、産業多角化や州経済の競争力強化という観点からも重要な意味を持つ取り組みといえる。
(井上元太)
(米国、日本)
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