日産自動車、南ア工場を中国の奇瑞汽車に売却で合意

(南アフリカ共和国、中国)

ヨハネスブルク発

2026年01月29日

日産自動車は1月23日、南アフリカ共和国ハウテン州にあるロスリン工場を中国自動車メーカーの奇瑞汽車(チェリー)に売却することで合意したと発表した。2026年半ばにロスリンにある日産の施設の土地・建物・関連資産(近隣のプレス工場を含む)を売却する予定。日産は経営再建計画「Re:Nissan」において世界で7車両工場の統合・削減を掲げており、今回の売却は7拠点目となる。南ア工場ではピックアップトラック「ナバラ」を生産してきた。

関連する日産の従業員の大多数は、現在とほぼ同等の条件でチェリー南アから雇用を提示される予定としている。日産のアフリカ事業の責任者であるジョルディ・ビラ氏は、「さまざまな要因からロスリン工場の稼働率や事業の継続性は大きな影響を受けており、私たちは従業員、お客さま、そしてパートナーにとって最善の解決策を見つけるために取り組んできた。今回の合意により、従業員の大多数の雇用を確保し、取引先の皆さまにも機会を提供し続けることができる」と述べている。

チェリー南アによる工場取得後も、日産はこれまでどおり、車両とサービスを提供し続けるとしている。2026年度には新型スポーツ多目的車(SUV)の「テクトン」や「パトロール」を含む複数の新型車の発売を予定している。

南アの自動車業界協議会(NAAMSA)のデータによると、日産の軽商用車(ピックアップトラック)の販売台数は、2022年に1万8,961台、2023年に1万7,317台、2024年に1万1,419台と減少傾向だった。

また、乗用車部門をみてみると、チェリー南アは2022年に8,013台、2023年に1万6,106台、2024年には1万9,905台を販売し、販売台数を伸ばしていた。「オモダ」「ジェイクー」「ジェットア」などのブランドを有するチェリーグループは、さらに多くのモデルを投入して、南ア市場で勢いを増している。2024年の年間販売台数では国内5位になる見込みだ。一方、日産の乗用車の販売台数は、2022年、2023年、2024年はそれぞれ1万1,465台、1万1,843台、1万862台となっていた。

(トラスト・ムブトゥンガイ)

(南アフリカ共和国、中国)

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