2025年の鉱工業生産指数は前年比9.2%上昇、2019年以降で最大の上昇率
(ベトナム)
ハノイ発
2026年01月15日
ベトナム統計局によると、2025年の鉱工業生産指数(IIP、注1)は前年比9.2%上昇した。上昇率は2024年(8.2%)から拡大し、2019年以降では最大の上昇率となった。分野・業種別にみると、鉱業は0.5%、加工・製造業は10.5%、電力・ガスは6.7%、水道・廃棄物処理は7.8%だった(添付資料表参照)。
加工・製造業の各業種では、自動車、トレーラー、セミトレーラー製造(22.0%増)の伸びが顕著だった。その他の非金属鉱物製品製造、ゴム・プラスチック製品製造、卑金属・鉄鋼製品製造も上昇率が15%を上回った。
また、地域ごとでも、34省・市の全てで前年から指数が上昇した。省・市別の指数の上昇率をみると、上位5地域はフート省(前年比26.4%増)、ニンビン省(22.8%増)、バクニン省(17.1%増)、ゲアン省(16.5%増)、タインホア省(15.8%増)で、北部と北中部に集中した。
米国の調査会社S&Pグローバルによるベトナムの製造業購買担当者景気指数(PMI、注2)をみると、2025年上半期は、米国の関税政策が主な原因となって新規輸出の受注の落ち込みがみられたことなどから、3月を除いて景気判断の分かれ目となる50を下回った(添付資料図参照)。下半期は、国内需要と新規輸出受注などに支えられ、製造業の生産が拡大し、全ての月で節目となる50を上回る水準を維持した。
(注1)鉱工業生産指数は、鉱工業の生産を評価する指数で、2015年の生産量を基準(100)に算出される。
(注2)製造業の購買責任者を対象に、生産高や新規受注、在庫水準、雇用状況、価格などの状況を評価する指数。0から100の間で変動し、50を超えると「前月比で改善や増加」、50未満は「前月比で悪化や減少」を表す。
(萩原遼太朗)
(ベトナム)
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