マルサ・マロック、スペインの海事サービス大手ボルーダ・コルポラシオン・マリティマと戦略的提携強化へ

(モロッコ、スペイン)

ラバト発

2026年01月27日

モロッコの港湾運営大手マルサ・マロック(Marsa Maroc)は2025年12月15日、スペインの海事サービス大手 ボルーダ・コルポラシオン・マリティマ(Boluda Corporacion Maritima(BCM)と、同社傘下の港湾ターミナル運営会社ボルーダ・マリティマ・ターミナル(BMT)の株式および議決権の45%を取得する契約を締結したと発表したPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。取得額は8,000万ユーロで、本契約は、マルサ・マロックの国際事業を担う全額出資子会社マルサ・マロック・インタ―ナショナル・ロジスティックス(MMIL)によって実施される。今回の取引は2025年11月19日開催のマルサ・マロック取締役会で承認済みで、現時点では関係当局による承認待ちとされている。

BMTは、イベリア半島およびカナリア諸島の間に位置する9つの港のターミナルを運営しており、2024年のコンテナ取扱量は100万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)超に達した。対象港は、ラス・パルマス、ラ・パルマ、テネリフェ、ランサローテ、フエルテベントゥラ、セビリア、ビラガルシア、カディス(コンカサ)、サンタンデール。これらのターミナルは、同社の海運部門ボルーダ・ラインズが運航する11の海上ルートと接続し、イベリア半島とカナリア諸島、バレアレス諸島、北欧、イタリア、西アフリカ、カーボベルデなどを結ぶシームレスで広範な物流ネットワークを形成している。

マルサ・マロックは、今回の契約を通じてBCMとの間で相乗効果を目指し、港湾ターミナル運営分野において協力を進めるとしている。また、両社は、海峡両岸を結ぶ主要な海上軸として、国際的に、特にアフリカにおいて、モロッコ-スペイン回廊の地位を強化するため、戦略的連携を進めるとしている。

マルサ・マロックは今回の資本参加を、同社の地理的プレゼンス強化における重要な一歩と位置付けている。同社は現在、国内外で20港・34ターミナルを運営しており、今回の契約により両岸での事業展開を一層強固にしたかたちとなる。

(鈴木優香)

(モロッコ、スペイン)

ビジネス短信 3eb0494ba05de096