上海市、2025年のGRP成長率は前年比0.4ポイント増の5.4%
(中国)
上海発
2026年01月23日
中国・上海市統計局が1月21日、2025年の域内総生産(GRP)の実質成長率が5.4%だったと発表した(添付資料表参照)。前年(5.0%)より0.4ポイント上昇し、市政府が掲げていた「5.0%前後」の目標を達成した(2025年1月28日記事参照)。
産業別にみると、第一次産業、第二次産業、第三次産業のいずれも、2024年を上回る成長になった。第二次産業は前年比3.5%増と、2024年から1.1ポイント加速した。中でも、鉄道、船舶、航空宇宙およびその他輸送設備製造業の生産額は15.8%増、集積回路(IC)製造業は15.1%増、人工知能(AI)製造業は13.6%増となり、全体の押し上げに寄与した。
主要経済指標をみると、消費動向を示す社会消費品小売総額は前年比4.6%増となった。家電や自動車などの買い替え補助金政策の効果に加え、2024年(3.1%減)からの反動増もあり、消費支出は小幅ながら回復している。一方、投資を示す固定資産投資は4.6%増と、2024年から0.2ポイント減速した。内訳をみると、鉱工業投資は20.0%増、インフラ投資は11.2%増となる一方、不動産投資は3.1%減(2024年は2.8%増)と減少に転じた。新築不動産販売面積は4.6%減で、そのうち住宅販売面積は9.7%減だった。
貿易総額(人民元ベース)は前年比5.6%増の4兆5,103億元(約99兆2,266億円、1元=約22円)で、輸出は10.8%増の2兆150億元、輸入は1.8%増の2兆4,953億元となった。輸出を牽引する「新三様(新御三家)」と呼ばれるバッテリー式電気自動車(BEV)、リチウムイオン電池、太陽電池の輸出額は17.4%増の1,600億元で、うちBEVは13.8%増だった。主要輸出先をみると、EU(8.5%増の3,257億元)、香港(39.3%増の2,380億元)、日本(0.6%増の1,245億元)はいずれも増加した一方、米国向けは21.4%減の2,179億元と2桁減になった。
上海市統計局は、2025年の上海経済は「安定しながら前進を続け、質の向上もみられた」と総括する一方、現在の国際環境には依然として不安定・不確実な要素があり、経済発展は多くのリスクや課題に直面していると指摘した。
(劉元森)
(中国)
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