12月の貿易赤字は250億5,000万ドルに拡大、電子製品・原油の輸入増

(インド)

ムンバイ発

2026年01月22日

インド商工省(MoCI)が1月15日に発表した「貿易統計(速報値)」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)によると、2025年12月の貿易収支(サービスを除く)は約250億5,000万ドルの赤字だった(添付資料図参照)。電子製品などの輸出が増加したものの、電子製品、石油製品・原油などの輸入増加により、輸入の伸びが輸出を上回った。輸出額は385億900万ドルで前年同月比1.9%増加、輸入額は635億5,456万ドルで8.8%増加した。

輸出額の内訳をみると、金額の大きいエンジニアリング製品が109億8,194万ドル(前年同月比1.3%増)、そのほか電子製品41億7,488万ドル(16.8%増)、医薬品26億3,363万ドル(5.7%増)、有機・無機化学製品24億7,306万ドル(1.1%増)などが増加した。一方、石油製品44億337万ドル(6.5%減)、宝石類20億8,472万ドル(2.1%減)などは減少した。

輸入に関しては、石油製品・原油144億561万ドル(前年同月比6.0%増)、電子製品101億8,828万ドル(22.2%増)、電気・一般機械55億3,474万ドル(18.4%増)、非鉄金属24億5,913万ドル(40.3%増)などが増加した。一方で、金41億3,419万ドル(12.1%減)、輸送機器27億9,387万ドル(7.1%減)などは減少した。

現地報道によると、インド輸出業者連盟(FIEO)のアジャイ・サハイ局長は、政策の安定性や輸出先の多角化を背景に主要分野で堅調な動きが続いている点を評価した上で、今後もインドの輸出は成長軌道を維持できるとの見方を示している。また、地場シンクタンク、経済開発財団のラフル・アルワリア氏は、外部環境の不透明感は依然として高いとしつつも、逆風下でも輸出が拡大している点は前向きな兆しだと指摘している(「ミント」紙1月15日)。

(篠田正大)

(インド)

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