英首相が8年ぶりの中国訪問、パートナーシップ拡大に期待

(英国、中国)

ロンドン発

2026年01月30日

中国訪問中の英国のキア・スターマー首相は1月29日、中国の習近平国家主席と会談した。英国首相の訪中は8年ぶりとなる。英中両国は、相互に利益をもたらす長期的な戦略的パートナーシップの構築に対する共通のコミットメントを表明した。また、相互の関心分野における協力を強化するとともに、意見の相違点については率直かつオープンな対話を維持することに合意した。

今回の訪中には、大手企業など約60社・団体が同行。ヘルスケア、金融・専門サービス、法務サービス、教育、スキル分野で、2カ国の政府および企業間のパートナーシップの拡大が期待される。

同日に英国政府は、英国市民が中国へ渡航する際の短期滞在ビザ免除について中国側と合意したと発表した。ビジネスや観光を目的とした30日未満の滞在の場合、ビザが不要となる見込みだ。また、2国間のサービス協定の交渉の可能性を検討するフィージビリティー調査を実施することにも合意した。

英国の経済団体である英国産業連盟(CBI)は、「首相の中国訪問は、世界最大かつ最も活力のある経済圏の1つが提供する大きな機会を英国企業が捉えるための助けとなる。ビザ免除の合意と将来の2国間サービス協定への道筋をつけることは、英国のサービス分野を活性化させ、国内の雇用と成長を支える意義のある進展だ」と歓迎した。

英国製薬大手のアストラゼネカは同日、中国向けの大型投資計画を発表した。2030年までに150億ドルを投じて中国での医薬品の製造・研究開発事業を拡大し、中国国内および世界に最先端治療を提供するとしている。

(野崎麻由美)

(英国、中国)

ビジネス短信 156df2115b97da06