山東省、新エネルギー船舶関連産業育成を加速

(中国)

青島発

2026年01月28日

山東省の工業情報化庁など8部署は1月4日、「山東省船舶と海洋工事設備産業の成長に関する実施プラン」を発表した。同プランでは、2026年末までに、同省の造船と海洋設備産業が安定的な成長を維持し、スマート化、グリーン化のレベルを顕著に引き上げることを目指すほか、新エネルギー船舶やハイエンド海洋設備などの産業の収益の伸び率を10%以上とし、国際競争力を有するトップ企業を5社以上育成する。また、新エネルギー動力船舶の完工量、新規受注量、受注残高の割合を、それぞれ60%以上に引き上げる目標を掲げた。

山東省は、半潜水式掘削プラットフォームや浮体式石油生産貯蔵積出設備(FPSO)などの海洋石油・ガス開発設備分野で優位性を有しており、今後もこの強みを維持・強化するとしている。あわせて、浮体式LNG(液化天然ガス)生産貯蔵積出設備(FLNG)や、大型養殖船、海上発射プラットフォームなどハイエンド海洋設備の建造・修理の関連事業を重点的に推進する方針だ。さらに、水中ロボットや海洋監視センサー、水中エネルギー貯蔵装置など先端設備の技術開発力の強化も図るとしている。

造船分野では、LNG、メタノール、アンモニアなどの新燃料を使用する大型ばら積み貨物船や、「新燃料ガス+電気」を採用したハイブリッド旅客船などの推進を通じて、船舶のグリーン化を進める。また、超大型原油タンカー(VLCC)、1万TEU(1TEUは20フィートコンテナ換算)級以上の大型コンテナ船、化学タンカーなどハイテク船舶の発展を積極的に進めるとともに、LNG 運搬船や新燃料供給船などの技術蓄積を図り、船舶産業構造の最適化を目指す。

核心部品分野では、船舶用エンジン、新燃料供給システム、船舶省エネ設備などの技術開発を強化する。また、船舶用電気機器、発電機セット、低炭素材料などの分野を対象として企業誘致を進め、産業チェーンの供給能力の一層の向上を促進する。

(董玥涵)

(中国)

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