モロッコで国内初の太陽光パネル主要素材グリーンポリシリコン工場建設へ

(モロッコ)

ラバト発

2025年12月15日

モロッコのカリム・ジダン投資・公共政策統合・評価担当特命相は11月22日、同国の再生可能エネルギー関連企業のグリーンパワー・モロッコ(GPA)ホールディングSAと、モロッコ初のグリーンポリシリコン(注)製造工場の建設に関する協定を締結した。工場は、モロッコのタンタンにあるエル・ワティア工業団地に建設される予定。

投資規模および計画は次のとおり。

  • 投資額:80億モロッコ・ディルハム(約1,360億円、1モロッコ・ディルハム=約17円)
  • 生産能力:年間3万トン
  • 輸出比率:生産量の85%を輸出予定
  • 雇用創出:直接1,500人、間接2,000人以上

政府は、本プロジェクトは再エネ戦略に沿い、モロッコの再エネ分野における主要プレーヤーとしての地位を強化し、太陽光パネル部品製造に関連する産業バリューチェーンの発展に寄与するとしている。

(注)製造過程で再生可能エネルギーを利用し、二酸化炭素(CO2)排出量を削減したポリシリコン。

(鈴木優香)

(モロッコ)

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