アルジェリアの第2四半期GDP成長率は、炭化水素部門減速も前年同期比3.9%
(アルジェリア)
パリ発
2025年12月03日
アルジェリア国立統計局(ONS)は11月20日、2025年第2四半期(4~6月)のアルジェリアの実質GDP成長率が前年同期比3.9%だったと発表した(11月20日付統計局レポート
)。前期の4.3%から0.4ポイントの減速となった。
部門別では、電力・ガスの生産・供給部門(前年同期比9.7%)、商業(同6.7%)、製造業(同6.4%)、農業・漁業(同4.5%)、サービス業(同4.0%)が成長を支えた(添付資料表参照)。
その反面、2024年に同国GDPの17.0%を占めた炭化水素部門はマイナス1.2%となり、4四半期連続のマイナス成長を記録した。世界市場における原油価格下落を背景に炭化水素採掘活動の付加価値が5.5%減少したことが主要因とされる。一方、石油精製・コークス製造事業は部門全体を下支えし、9.0%の大幅な伸びを記録した。
2025年第2四半期の名目GDPは約9兆4,100億アルジェリア・ディナール(AD、約11兆1,979億円、1AD=約1.19円)となり、2025年上半期では名目GDPは19兆4,333億ADで、前年上半期と比べ6.5%増加した。
2024年通年の名目GDPは約36兆1,035億ADだった。業種別では、サービス業が16兆1,878億ADで全体の44.8%、炭化水素部門が6兆1,330億ADで17.0%、農業・漁業が5兆399億ADで14.0%、建設業が4兆8,039億ADで13.3%、電力・ガスの生産・供給部門が4,567億ADで1.3%を占めた(添付資料図参照)。
(ピエリック・グルニエ)
(アルジェリア)
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