国際機関が国際AI標準サミットで足並みをそろえる

(世界、韓国、スイス)

ジュネーブ発

2025年12月03日

国際電気標準会議(IEC)、国際標準化機構(ISO)、国際電気通信連合(ITU)は12月2日、全ての人にとって包摂的で、オープン、持続可能、公平、安全かつ安心な未来の実現に向け、国際標準を用いて人工知能(AI)を推進するためのソウル声明を発表した。

この声明は、12月2~3日に韓国技術標準院(KATS)の主催により韓国のソウルで開催された国際AI標準サミットにおいて発表された。

国際AI標準サミットには、政府、産業界、学界、市民社会、公共部門、民間部門、国際機関、国連機関など、65カ国から300人を超える関係者が集まった。

このサミットは、技術研究と公共政策の目標を整合させ、国際標準を通じて信頼できるAIの構築に向けた国内外の取り組みで協力を強化することに重点を置いている。AIがもたらす複雑な課題に対処するとともに、信頼性、持続可能性、および人権を尊重するAI標準の策定と採用を促進するための重要なプラットフォームとなる。

IEC、ISO、ITUは、持続可能な開発を推進し、全ての人々と社会がAI革命の恩恵を受けられるようにするため、今回のソウル声明により、次のことを約束した。

  • 規格策定において社会技術的側面を積極的に取り入れる。
  • 国際規格と人権の相互作用についての理解を深め、その重要性と普遍性を認識する。
  • AIの設計、導入、ガバナンスに関する国際規格の策定と適用のために、包摂的でダイナミックなマルチステークホルダー・コミュニティを強化する。
  • AIキャパシティビルディングにおいて官民連携を強化する。

(佐藤恭子)

(世界、韓国、スイス)

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